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クレジットカードの名義変更をしなかった場合の結末|注意点を教えます!

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約12分

クレジットカード名義変更の注意点!変更しない場合は最終的にどうなる?

結婚して幸せに浸っていたのもつかの間・・。

名字が変わったときは、必要になる手続きが沢山あります。

免許証だったり、パスポートだったり、ちょっとうんざりですよね?

その中でもクレジットカードの名義変更は忘れやすい手続きです。

ちょっと面倒だからということで、後回しにすると問題があるのでしょうか?




1.名義とは?

クレジットカードの名義とは?どういう意味でしょうか?

「名義とは?」

  • 名前。特に,名目上・形式上,当事者とされている者の名
  • 法律上の行為の主体,または権利義務の主体として表示されている名称
  • 名前と,その名に伴うもの。名分。


という意味です。

ここではクレジットカードのお話しなので、二番目の「法律上の行為の主体、または権利義務の主体として表示される名称」が該当します。


名義変更はどんな時にする?

名義変更には大きく分けて二つのパターンがあります。

一つ目は、商品の持ち主が誰か別の人になった場合。

例えば、土地の持ち主が死亡して、その息子が相続する場合。またはある人が自分の車を友人に譲る場合などです。



二つ目は、持ち主自体は変わらないけれども、持ち主の名前が変わった場合です。

女性ならば結婚や離婚で苗字が変わることもありますし、または養子縁組などで苗字がかわることもあります。

また、やむをえぬ事情で家庭裁判所に申し立てをして氏名を変える人もいます。

苗字が変わったら名義変更!

苗字を変えるというのは、ある日突然「今日から私は○○です」と名乗るだけではその名前自体になんの効力もありません。

ただ偽名を名乗っているだけになりますし、場合によっては詐欺行為になってしまいます。




名義変更をするには?

ここでは、一番多くある結婚にまつわる名義変更をピックアップしてご紹介します。

まず、結婚すると苗字を変える方(籍を入れる方)がしなくてはいけない変更手続きがたくさんあります。



婚姻のための役所に提出する書類に関しては、こちらよりも詳しい他の結婚情報サイトなどをご参照頂くとして・・。

ここでは、それ以降に必要となる。その他の名義変更手続きについてご紹介します。



まずは、あなたの身分を証明してくれるものから名義変更をするようにしましょう。

なぜなら、どこかで新たに会員証などを発行したいと思ったとき、まず求められるのが「身分証明書」の提示だからです。

ここで「本当に改姓をした」という証明が可能な公的な証明書が無ければ、名義変更はできません。



運転免許証をお持ちの方はまずは最寄りの警察署に行きましょう。

本籍地と旧姓・新姓両方が記載された住民票を持って行けば、警察署で裏書をされてハンコを押されるだけで手続きは終了します。

免許証が新たに発行されるわけではありませんから、それほど時間はかかりません。



銀行口座の名義変更もできるだけ早く済ませましょう。銀行の口座はお仕事をされているならば給与振り込みに絶対不可欠です。

健康保険証や年金に関しては、現在お勤めの場合はお勤め先の会社に申請をすればあとは人事部が手続きをしてくれます。

普段健康な人はあまりお世話になることが無いので忘れがちですが・・。

新婚のゴタゴタや疲れで体調を崩していざ病院、と思ったら健康保険証が旧姓のままだった、ということもありますので注意しましょう。


さらに、パスポートはお持ちでしょうか?

パスポートは運転免許証と同じく公的な身分証明書になりますので、名義変更をしたいところですが、この場合はタイミングが大切です。

パスポートの場合は、新たにパスポートを再発行する形になり、年末の繁忙期でなければおおよそ1週間の日数を要します。



新婚旅行の申し込みをしてしまい、すでに航空券なども押さえた後でパスポートの名義変更か・・。

そこまで段取りの悪いことは無いと思いますが・・。航空券に記載された名前とパスポートの名前が違うと渡航できなくなりますので、十分にご注意ください。



そして忘れがちなのがクレジットカードの名義変更です。

普段お店でお買物をする時にクレジットカードを使わなくても、ネットでお買物をする事が多い方はクレジットカードのお世話になる事は多いのではないでしょうか?

クレジットカードの名義変更も、できるだけ早めに変更手続きをしましょう。



クレジットカードの名義変更は、とりあえずカードの裏面に書いてある電話番号に電話。もしくはカード発行会社の公式サイトにアクセスしてください。

クレジットカードを名義変更した場合、新しい名前が記載(刻印)されたクレジットカードを再発行されるため、手続き完了までには2〜3週間かかる場合もあります。

とりあえず「改姓の手続き中である」という状態にすることが大切です。




2.カードの名義変更をしたくない理由

運転免許証などの実害がありそうなものに関しては、急いで名義変更をした方でも、ついつい後回しになりがちなのがクレジットカードの名義変更です。

クレジットカードは、毎月の支払いさえ問題なく済ませていれば、特別提示を求められることも無いですし、調査されることもありません。


苗字が変わっても
今まで通りに使えてしまうので、もしかして、クレジットカードの名義くらいなら、そのままでもいいかな?と思ってしまう人もいるかもしれません。

また、結婚を機に家庭に入って無職になったため、再審査でクレジットカードを再発行してもらえないかもしれない。

そういった心配があって、名義変更をためらう人もいるかもしれません。

専業主婦になったら不利?

まず、クレジットカードの名義変更を疎かにしてしまうパターンとして一番多いのが、専業主婦の方です。

つまり無職になったために、改姓手続きを申請したらクレジットカードを再発行してもらえないのではないか、という心配があるわけです。

これまでのクレジットカード利用で不正な行いや、著しい支払いの遅滞が無ければ、通常は新しいカードを発行してもらえます。

ただし、これまでに比べて利用限度額を下げられる可能性はあるかもしれません。



ご参考までに、筆者の経験では、専業主婦になった際の利用限度額の減額はありませんでした。

しかし、こちらからの希望でキャッシング枠をゼロにしてもらいました。

契約内容は人それぞれですので、必ず減額されないとも、絶対に減額されるとも言えませんね!




夫に借金があったら不利?

結婚した相手に借金があったり、破産していてクレジットカードを発行されないような状態だった場合。

自分も同一世帯として、クレジットカードを発行してもらえなくなるのではないか?という心配があって改姓申請をできないという方がいらっしゃいます。



結論から言うと、ご主人の信用情報とあなたの信用情報は別になります。

あなたのこれまでの利用状況に問題さえなければ、カードの再発行には問題ないと言えます。

再発行されない気がする

これまでのご自分の支払い状況があまりよくない。そうなんとなく自覚している方は、改姓手続きに二の足を踏んでしまうのではないでしょうか?



例えば、口座引き落とし日、残高不足ににすぐに気づいてクレジットカード会社に連絡をして、代金を振り込んだことがあったり。

再引き落とし日に支払ったことがあったり、さらには督促が来るまで放置したことがあったり。


クレジットカード会社からの連絡を受けた経験がある方は、残念ながらカードの再発行はされないか、もしくは継続をしてもらえない可能性があるかもしません。

まずはメインでご使用のクレジットカード会社に連絡をして改姓手続きをしてみてください。

そこで無事にクレジットカード再発行がされたら、結婚したのを機に今後は気を引き締めて、支払いに遅滞の無いよう気を付けましょう。



残念ながらクレジットカードが再発行がされなかった場合、あまりお勧めはできませんが・・。

サブでお持ちのクレジットカードをとりあえずそのまま旧姓で使い続けて、しばらくは繋ぐことを考えることもあるかと思います。

ただしこの場合、引き落としの指定口座も旧姓のままである必要があります。

また、請求書が戻されないように、インターネットで請求額を確認できるように手続きをしておく必要もあります。


しかし、これは
あくまでも一時しのぎの方法です。できるだけ早くきちんと改姓をするか、新しいカードを作るようにしましょう。

クレジットカードの規約に違反した状態では、何かあった時の対応が大変になってしまいます。




3.そのまま使い続けるとどうなる

クレジットカードを最初に受け取る時、とても小さな文字がたくさん書かれた「カード利用規約」という題名が書かれた小冊子が送られてきます。

そこには「住所・氏名・連絡先などに変更があれば速やか(または○○日以内)に届け出をすること」と書かれているはずです。



改姓があったにもかかわらずそのまま使い続けるということは、クレジットカードを利用する上での利用規約違反になるということです。

それでも使い続けた場合、どのような問題が起こるのでしょうか?

海外で買い物ができない?

事情があってクレジットカードの名義変更をしていない人でも、パスポートは改正後の名前になっているかと思います。

この状態で海外旅行へ出かけたとします。



海外旅行での最大の楽しみと言えば、やはりショッピングという方も多いのではないでしょうか?

しかし、国によっては、また店によっては、クレジットカードでの支払いにパスポートの提示を求められる場合があります。



この時、パスポートに記載された名前とクレジットカードの名義が違った場合、カードは利用できません。

最悪の場合、あなたは盗難カードを使おうとしている人間だと思われる場合もあります。



最終的には自分のクレジットカードだということに違いは無いので、誤解が解ければ問題ないのでしょうが・・。

場合によっては「誤解が解ける」までに何日もかかる場合もあるかもしれません。

それまでの間、どのような場所でどのような状態に置かれるかも、その時々にならないとわかりません。




旅先で盗難にあった

クレジットカードには、旅行傷害保険や盗難保険などが特典としてついているものもあります。

しかし、こういった会員特典は、クレジットカード会社との関係に嘘偽りのない場合に適応されるものです。



あなたに悪意があろうとなかろうと、住所や氏名に変更があったら速やかにカード会社に連絡をするべきところを、それを怠ってした場合。

いざという時だけカード会社が提供するサービスの恩恵に与ろうというのは、ちょっとむしのいい話です。



カード会社も慈善事業ではありませんので、状況によっては出来ればお金は払いたくないと考えるかもしれません。

例えば届け出の名前と現在の名前が違う、住所が違う、となれば、補償対象外と言われてしまっても文句が言えない場合もあります。

カードが更新されない?

旧姓のままでカードが使えるのでまぁいいか・・。と思って使い続けていても、いずれはクレジットカードの有効期限が切れてしまいます。

大抵の場合、クレジットカードの有効期限が終了に近づくと、カード会社から新しいクレジットカードが送られてきます。



この時、住所変更をしていなかったら、名前が違ったら・・。

更新されたクレジットカードは基本的に「転送不可」なので、そのままカード会社に返送されることになります。

返送された後は本人からの問い合わせがあるまで、発送元や一時預かり(郵送業者の預かり期間は最大7日と規定されています。)になります。

転居などのバタバタで郵便を受け取れなかった、という人も多くいるかと思います。

こういった場合、本人から連絡が来た後は住所変更届と一緒にクレジットカードを送ってもらうなど、温かい対応を受けることが出来ます。



しかし、これまでのクレジットカード利用状況が芳しくない場合など。場合よっては強制解約、つまりカードを取り上げられてしまいます。

そもそも、クレジットカードというのはカードを発行しているクレジットカード会社から「貸与」されている物です。

契約の規約違反をした場合、カード会社はクレジットカードの利用を停止したり、回収する権利を持っています。



クレジットカードの利用金額に残高があった場合、全額の一括返済を求められますので、残債が多い場合は大変なことにもなります。




4.お互いの信頼のために

お互いの信頼のためにすみやかな対応を!

クレジットカードを作る時には、必ずと言っていいほど「審査」があります。

審査は厳しい会社、比較的ハードルの低い会社とさまざまですが、審査をする目的はどのクレジットカード会社も同じです。



クレジットカード会社が、会員になる人の支払いを立て替えたり、お金を貸したりしても、きちんと返してくれる人なのか?それを調べるのが「審査」です。

審査に合格すると、クレジットカード会社は「あなたを信用することにします。」とクレジットカードを発行してくれるわけです。



一度審査を通ってしまえばこっちのもの、と言わんばかりに怠惰なことをすると・・。いずれはあなた自身の信用情報に傷がついてしまいます。

信用情報は住宅を購入しようと思ったとき、住宅ローンの審査などに、その信用情報が大きくかかわってきます。


名義変更ひとつの間違いで大きく信用を失ってしまうこともあります。一度失った信用を取り戻すのは容易ではありません。

クレジットカードの名義変更は速やかに済ませるようにしましょう!