ANA・VISAカードを徹底解説!上手にマイルを貯めて便利につかう!
ANA VISAカードにはステータスによっていろいろな種類があることをご存知でしたか?
カードの種類によってマイルの付与率やボーナスマイルの額も異なりますので、利用状況に応じてどのカードにするか選ぶことが大切です。ANA VISAカードについてまとめました。
1.ANA VISAカードとは?
ANA VISAカードとは、三井住友visaカードとANAが提携して発行しているクレジットカードです。その名の通り国際ブランドとしてVISAが付いているため、日本を始め海外のVISA加盟店で利用することができます。
種類はクラス別に4つ
ANA VISAカードには、大きく4つの種類があります。
▪️標準的なANA VISAカード
▪️ANA VISAワイドカード
▪️ANA VISAワイドゴールドカード
▪️ANA VISAプラチナカード
それぞれステータスが異なるため、それに伴って年会費や利用限度額、付帯している特典などが異なります。そのほかにSuicaカードと一体化したANA VISASuicaもあります。ANA VISAカードのラインはそれぞれANAマイレージクラブとリンクしています。
プリペイドもある!
ANA VISAカードはクレジットカードだけではなく、プリペイドカード式のものもあります。プリペイドカードですがVISAが付いているため、世界中のVISA加盟店でも利用できます。クレジットカードを持ちたくない人にもおすすめです。
マイルを効率よく貯める!
ANA VISAカードのメリットは、何と言ってもマイルが貯めやすいこと。カードの種類によって付与率は異なりますが、入会時には特典として入会ボーナスマイルが1,000マイル〜10,000マイル付与されます。そのほかに毎年継続時にもボーナスマイルが貯まるほか、ステイタスによっては積算マイルに割増のボーナスマイルなども付与されます。
マイルを効率よく貯めて海外に行きたい人にとっては、ANA VISAカードはメリットが大きいカードといえそうですね。ポイントをマイルに替える際の交換率もほかのカードより高く、マイルが貯めたいなら選んでおきたい一枚です。そのほかにも、国際ブランドのVISAが付いていることもあり、海外に行く際にも利用しやすいカードとなっています。
一般的に、ステイタスが上がればその分マイルの積算率などの特典もアップします。実際にANAを利用する頻度が高ければ、ステイタスの高いカードを持つことでさらに効率よくマイルを貯めることができるようになります。
年会費が割引になる!
三井住友VISAカードのサービスである「マイ・ペイすリボ」というリボ払いの事前登録サービスを使い、年に1回以上クレジットカードを利用することで、クレジットカードの年会費を割引することができます。例えばワイドゴールドカードの年会費は14,000円ですが、マイ・ペイすリボを使うと10,500円に割引に。
さらに明細書を郵送せずにweb上で確認する「カードご利用代金WEB明細書サービス」を利用すれば、さらに1,000円割引になります。14,000円の年会費を9,500円まで下げることができます。割引率はカードの種類によって異なりますが、年会費を割引できると固定費が下がるので嬉しいですよね。
クレジットカードの中には、利用額に応じて年会費が割引されるものもありますが、時期によってはあまりクレジットカードを使わないときもあります。利用額に関わらず割引が適用になるのはメリットと言えるでしょう。
ちなみに、マイ・ペイすリボはリボ払いなので、登録するとリボ払いが前提になります。リボ払いは年率も高く、手数料がかかってくるためトータルで見ると損になることも。しかし安心してください。マイ・ペイすリボは支払い金額を自由に設定できるため、1回の支払額を高く設定することで実質1回払いと変わらない利用で抑えることができます。
また、初回の利用にはリボ払いの手数料がかかりません。そのため買い物をした際に1回目の支払いで支払いを終えることができれば問題ないというわけです。ただ、設定金額よりも多く買い物をしてしまったり、ついついリボ払いに慣れてしまうと要注意。しっかり管理して賢く使いましょう。
2.一般カード
ANA VISAカードは、ANA VISAカードのラインの中でも標準的な1枚です。まずはANA VISAカードを持っておくといいでしょう。
▼【年会費や申込条件など】
ANA VISAカードの年会費は2,000円となっていますが、初年度は年会費が無料です。また、先ほど書いたようにカードご利用代金WEB明細書サービスやマイ・ペイすリボの登録と年1回のカードの利用年会費が割引になりますので、お得にカードを持つことができそうです。
ANA VISAカードの申し込みは、18歳以上で学生でなければ可能です。年収などの条件も特にありません。審査段階である程度の収入の確認がされる可能性はありますが、基本的には誰でも申し込みが可能と言えます。未成年であっても親権者の同意があればカードの申し込みができるので、とりあえずクレジットカードを1枚持っておきたいと思うならばとてもお勧めです。
▼【カードの特典について】
年会費も安い標準的なカードとはいえ、ANA VISAカードの特典は充実しています。クレジットカードに付帯している標準的な保険としては、旅行傷害保険とショッピング補償ですが、このどちらもANA VISAカードには付帯しています。
クラシッククラスのカードにはついていないものも多い国内旅行傷害保険については、旅行傷害保険自体はついていないものの国内航空に関する傷害保険が付いているので安心です。クレジットカードは、「お守り」として海外旅行に持っていくという人も多いもの。年会費が高くないANA VISAカードは、普段カードを使わない人でも持ちやすいクレジットカードといえますね。
ちなみに海外旅行傷害保険の保険金は最大1,000万円、ショッピング補償は年間100万円までが補償対象です。ショッピング補償については国内での一括払いは対象にならず、以下の条件がついているので注意してくださいね。
海外でのご利用および国内でのリボ払い・分割払い(3回以上)のご利用のみ対象。
3.ワイドカード
▼【一般カードとワイドゴールドの間のクラス】
ANA VISAカードの次にステイタスが上がるカードは、ゴールドカードではなくANA VISAワイドカードというカードになります。この次にステイタスが上がるのがワイドゴールドカードとなっており、ANA VISAカードに比べると年会費などが高くなっています。
とりあえずクレジットカードの利用はほとんどしないけどお守り代わりに、と考えるのであればクラシッククラスのカードで十分でしょう。クレジットカードをある程度活用していきたい場合やANAを利用することが多い場合、マイルを効率よくためたいという場合は、ワイドカードを検討してみるのもいいと思います。
▼【年会費や申込条件など】
ワイドカードの年会費ですが、7,250円となっています。クラシッククラスのカードに比べると3倍以上の価格ですが、こちらも工夫すれば年会費を最大2,000円割り引くことができます。また、年会費が高い分いろいろな補償が充実しています。補償や特典について見ていきましょう。
▼【付帯保険について】
まずは、旅行傷害保険です。こちらもクラシックタイプのカードと同じく、国内旅行傷害保険は付帯していませんが、海外旅行傷害保険と国内航空に関する傷害保険が付帯しており、最高補償額は5,000万円まで大きく値段が上がります。
海外旅行に行った際、なんらかのアクシデントに巻き込まれて病気をしたり怪我をしたりといったことは、残念ながらないとは言えません。しかし最高で5,000万円まで補償がついているというのは安心ですよね。また、ショッピング補償も付帯しており、こちらはクラシックタイプと同じく100万円までの補償となっています。
海外旅行で買い物をした場合や、国内旅行でも分割払いをした場合が対象となりますが、高額のものを購入した時に補償があるのはありがたいサービスと言えますね。
▼【マイルの付与率がアップ!】
ワイドカードとクラシックタイプのANA VISAカードとの大きな違いはボーナスマイルの付与率にあります。まずクレジットカードを作った時には入会ボーナスマイルが付与されますが、ANA VISAカードが1,000マイルなのに比べてワイドカードは2,000マイルと倍の付与数になります。また、毎年更新時にももらえるボーナスマイルも同じく2倍の2,000マイルです。
ちなみに、ANA VISAカードはポイントをマイルに交換することができます。ポイントは1,000円ごとに1ポイント貯まりますが、このポイントを5マイルまたは10マイルに交換できるようになっているのです。もちろん5マイルに交換するよりは、10マイルに交換する方がお得ですよね。
しかし、ANA VISAカードとワイドカードの場合は、10マイルに交換するプランにすると移行手数料が年間6,000円発生します。この手数料を支払っても10マイル交換コースにした方がマイルがたまるのか、手数料無料の5マイルコースの方がお得なのかについては、状況を見て判断していくことになりそうです。
4.ワイドゴールドカード
ANA VISAカードのワイドゴールドは、ワイドカードのさらにワンランク上のクレジットカードになります。
▼【ワイドゴールドカードのメリットは?】
ワイドゴールドカードのメリットは、やはりマイルがさらにたまりやすくなるという点にあります。先ほど説明したマイル交換コースですが、ワイドゴールドの場合は10マイルコースのみ・移行手数料は無料になっています。もしもワイドカードにして交換コースを10マイルにした場合、クレジットカードの年会費に移行手数料を加えると14,000円を超えてきますが、そうなるとワイドゴールドカードと年間のコストは変わりません。
もしもワイドカードで10マイル交換コースにする場合は、ワイドゴールドを検討する価値は十分にあると思います。そのほかにも、ゴールドカードならではのメリットが多くあるのが特徴です。
▼【ワイドゴールドカードの年会費や家族カード】
ワイドゴールドカードの年会費は15,120円となっていて、こちらもマイ・ペイすリボなどの利用で年会費を割引することができます。一般的なゴールドカードの年会費は1万円のものが多くありますので、他社のクレジットカードと比べても標準的なゴールドカードと言えるでしょう。特典については後述します。
また、家族カードについてですが家族カードの年会費は4,000円となっています。家族会員もゴールドカードの特典が利用できるため、メリットは大きいと言えそうですね。
▼【ワイドゴールドカードの審査は厳しい?】
ゴールドカードは一般的に審査が厳しいと言われていますが、ワイドゴールドカードについてはどうでしょうか?まず、入会条件について確認しましょう。ワイドゴールドカードの入会条件は以下の通りです。
原則として、満20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方
ワイドカードと違い、未成年は申し込むことができません。しかし20歳以上で収入があれば申し込めるというのは、ゴールドカードの中でも条件が緩いということができそうです。ゴールドカードの中には、30歳以上が対象となっているものや、年収が条件に加わっているものもあるからです。
ちなみにゴールドカードの場合はほかのクラスのカードと異なり、独自の審査基準が設けられています。基準については公表されてはいませんが、申し込める年齢の下限が20歳と低いことからすると、審査自体はそこまで厳しくない可能性は高いのではないでしょうか。利用限度額で絞りをかけることも考えられます。
▼【ワイドゴールドカードの特典と付帯保険】
次にワイドゴールドカードの特典について見ていきましょう。ワイドゴールドカードになってやっと国内旅行傷害保険が付帯しますが、最高補償額は一気に5,000万円と高額です。そのほか海外旅行傷害保険や国内航空に関する傷害保険も、同様に最高補償額は5,000万円です。5,000万円あれば一通りはカバーできそうですよね。
また、ショッピング補償は年間300万円まで金額が上がり、ワイドカードまでの条件であった分割払いなどの制限がなくなりました。海外・国内問わず、クレジットカードを使って買い物をした商品が補償の対象となります。
マイルの積算率はほかのカードと同じく25%となり、ボーナスマイルもワイドカードと同じく2,000マイルになっています。マイル交換コースについては先ほど書いた通りです。
5.プラチナプレミアムカード
▼【プラチナプレミアムカードとは?】
プラチナプレミアムカードは、ANA VISAカードのラインの中で最高クラスのクレジットカードです。通常のサービスに加え、プラチナクラスならではのサービスも付帯しており、ほかのクラスのカードとは一線を画しています。一般的にプラチナカードはインビテーション制となっていることがほとんどで、希望したとしても申し込みができるわけではありません。
しかしプラチナミレニアムカードは申し込み制となっているため、審査に通ればプラチナカードを持つことができます。この点も嬉しいサービスですね。では詳しく見ていきましょう。
▼【年会費は?】
年会費は8万円と、ワイドゴールドカードよりもさらに高くなりました。しかし家族カードの年会費は4,000円です。また、利用可能額は300万円が下限となっていて、上限額については公表されていません。さらに申し込みは30歳以上が対象となっており、このことからもステイタスがかなり高いクレジットカードであることがわかります。
審査についてもプラチナカード独自の基準で審査されますが、条件から見ても審査はそれなりに厳しい可能性はあるでしょう。
▼【特典や付帯保険について】
付帯保険としては、海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険ともに最高補償額が1億円に跳ね上がります。ショッピング補償も500万円まで補償と、クレジットカードを多く使う人にとっても充実の補償内容といえますね。
ポイントとマイルの交換についてですが、ゴールドカードが1ポイント10マイルの交換率だったのに対し、プラチナミレニアムは15マイルとの交換になります。交換率は1.5倍になるわけです。さらにボーナスマイルは10,000マイルと、ワイドゴールドカードの5倍の交換率です。仕事で海外出張が多い人にとっては使い勝手が良くお得なカードといえるのではないでしょうか。
▼【プラチナ・スーパーフライヤーズ・プレミアムカードとは?】
ここでプラチナ・スーパーフライヤーズ・プレミアムカードについて見ていきましょう。プラチナ・スーパーフライヤーズ・プレミアムカード とは、プラチナカード会員が申し込むことができるスーパーフライヤーズカードのことです。スーパーフライヤーズカードとは、以下のように定義されています。
スーパーフライヤーズカードは「ダイヤモンドサービス」メンバー、または「プラチナサービス」メンバーのお客様が お申し込みいただけるクレジットカード機能付・年会費有料のカードです。
ANAマイレージクラブは無料で利用できますが、有料化してさらにサービスを充実させたのがスーパーフライヤーズカードです。ANAマイレージクラブやANAカードから切り替えすることができます。
▼【メリットは?】
スーパーフライヤーズカードのプレミアムメンバーは、独自の特典を利用することができます。例えば空港ラウンジはワイドゴールドカードから利用ができましたが、スーパーフライヤーズカードのプレミアムメンバーであればスターアライアンスに加盟している全世界の空港を利用できるサービスがついてくるのです。その数、およそ1,000と言われています。
ほかにも多くのメリットがあるスーパーフライヤーズカード。検討してみるのもいいかもしれません。
6.Suica一体型カード
ここからは少し毛色を変えて、ANA VISA Suicaカードについて見ていきたいと思います。ANA VISA Suicaカードとは、ANA VISAカードにSuicaが一体化したものです。
▼【Suica一体型カードの審査は厳しい?】
ANA VISA Suicaカードの審査について見ていきましょう。審査は厳しいのでしょうか?審査基準については公表されていないため、具体的に厳しいかどうかと言うのはわかりにくいもの。そのため、申込み条件や利用限度額から推測していきましょう。
ANA VISA Suicaカードの申込み条件は以下の通りです。
満18歳以上の方(高校生は除く)
18歳以上とのことですが、大学生は除外されていませんね。本人に収入がない学生でもクレジットカードを作れるということになります。また、利用限度額は80万円と高めですが、これは総枠なので審査結果によって変動します。
さらに年会費が2,000円となり、ステイタスはANA VISAカードと同じです。このことからも、審査自体はさほど厳しくないのではないかと考えられますね。
▼【カードに貯まったポイントはマイルだけでなくSuicaに交換可能!】
ANA VISAカードでは、買い物のたびにワールドプレゼントのポイントが貯まります。ANA VISAカードやワイドカードであれば、このポイントはマイルに交換することができました。ANA VISA Suicaカードの場合はマイルにも交換できますし、Suicaに移行することもできます。Suicaに移行する場合、1ポイントはSuica5円分となります。
ワールドプレゼントは1,000円につき1ポイントが貯まりますので、1,000円につき5円分のSuicaが貯まるということに。飛行機もよく使うけれどSuicaも活用しているという場合は使い勝手が良さそうです。
▼【Suicaカード、オートチャージは可能?】
オートチャージとは、Suicaの残額が一定の金額以下になった時に自動でチャージしてくれるサービスです。クレジットカードを登録することで、オートチャージ機能が利用できることになります。Suicaの残額は改札などで確認することが多いため、実際に利用する段階になって残額が不足していたということも珍しくありません。
いちいち現金を持ってチャージするのも面倒ですよね。オートチャージであれば、手元に現金がなくてもSuicaの残額を心配する必要がありません。ANA VISA Suicaカードを使ってSuica機能にオートチャージやチャージをすることもできますが、実はこの時にもポイントが貯まることをご存知でしたか?
ANA VISA Suicaカード以外にも、登録しているモバイルSuicaであっても同じくポイントが貯まります。これも嬉しいサービスです。
▼【Suicaの定期券は作れる?】
ANA VISA Suicaカードで定期券も一緒にまとめられたら、カードも1枚にできますし便利ですよね。しかし残念ながら、ANA VISA Suicaカードでは定期券を併用することはできないようです。
ANA visa SuicaカードとSuica定期券の併用について、なにか良い知恵はありますか?
ANA visa Suicaカードには定期機能はついていないらしく。ANA visa Suicaカードを使う方はどのように使われているのか良い知恵を頂きたいです。
ANA VISA Suicaカードを利用しながらSuicaの定期券も必要だという場合は、Suicaの定期券を別に持って2枚使いをすることになります。もしくはモバイルSuicaを持つ人もいるようです。モバイルSuicaの場合は、カードを発行しないため、デポジットの500円が節約できるというメリットがあります。
また、ANA VISA SuicaカードにSuica定期券を登録することで、オートチャージ機能を使うこともできます。1枚に収めることはできませんが、工夫すれば便利に使えそうですね。
7.まとめ
ANA VISAカードについて解説させていただきました。ANA VISAカードはステータスによっていろいろな種類がありますので、利用状況に応じて一番お得なカードを選んでみてはいかがでしょうか?
また、プラチナカードも希望すれば申し込みできるのはANA VISAカードならではの特典です。ぜひ、お得に活用してみてください!