シチュエーション別に「お見舞い金相場」と「マナー」を確認してみましょう!
2.ビジネス関係の方が入院したときは?
3.お見舞い金のタブーはあるの?
4.包む封筒は何を選ぶの?
5.お見舞いするときのマナーは?
6.地震などの災害時のお見舞いは?
7.まとめ
「親戚や知人が病気で入院することになったとき」
「突然の地震や災害で住まいが被害にあってしまったとき」
お見舞いをすることがあるかと思います。
ところで、お見舞い金の相場っていくらなのでしょうか?
1.親戚や知人が入院したときの相場は?
親戚や知人が病気や事故で入院したとき、どのくらいの金額を包めば良いのか?迷うことがありますよね。
まず親戚などの身内が入院したときの相場は「1万円」とされています。
ただこれはあくまで目安であり、これ以下の金額でも良い場合もありますし、これ以上包まないと失礼にあたることもあります。
地域や親戚との関係によって包むべき金額は異なるため、必ずお見舞い金を包む前に両親や近しい親戚に相談しておくと良いでしょう。
また友人など血縁関係以外の方が入院したときの相場は「5千円」です。あまり高額になりすぎると友人にとって負担が大きすぎることもあります。
友人に余計な気遣いをさせたくないときは入院時に重宝する雑誌や単行本などの読み物、お菓子や果物などのスイーツ、ぬいぐるみや小物などの雑貨をプレゼントするのも、気が利いているお見舞いと言えます。
2.ビジネス関係の方が入院したときは?
会社の上司が入院したとき、部下が事故で短期的に入院したときなどは、まずは部署内の方に確認することが大切です。
これは、会社によって社員が入院したときの規定があるからです。
個人的な金銭のやり取りを禁止している企業も多いため、お見舞い金を包むときは同僚や上司・総務の人間に確認しておくと良いでしょう。
取引先やクライアントが入院したとき、会社単位でお見舞いの品を持参することもあります。いくらお世話になった方とはいえ、相談も無しにプライベートでの訪問は厳禁です。
相手のご家族の負担になることもあるため、個人的な想いだけで突っ走ることのないよう注意しておきましょう。
3.お見舞い金のタブーはあるの?
お見舞い金を用意するときは、包むお金の金額が不幸を連想させる数字にならないように細心の注意を払いましょう。
たとえば「4」は死をイメージさせる数字、「9」も苦しむことに繋がります。
日本ではそれほど考えられていませんが、13も13日の金曜日などからホラー(不吉な死)を意味する数字。できれば避けておく方が失礼にあたりません。
あまり知られていませんが、「6」も「9」と似ている響きがあり、入院などの席では控えるように伝えられている地域もあります。
最終的な結論からいうと、見舞金のタブー数字は「4と6と9と13」です。これ以外の数字の組み合わせを送るように心がけましょう。
4.包む封筒は何を選ぶの?
▼【①・シンプルな紅白の結び切り】
お見舞い金を用意するときに、誰もが気になるのがどんな袋に包むべきかという点ですね!
よく勘違いされやすいのが、葬式や法事などで使用される白黒の袋です。
入院はよくない印象のため白黒モノトーンの袋に入れる方も多いのですが、これは絶対にNGなことです。
死を連想させる白黒の袋は、お亡くなりになった方を偲ぶための封筒です。絶対に使わないように心がけましょう。
お見舞い金を包むときは、「結び切り」と呼ばれる紅白の袋を準備するのが一般的です。結び切りには「一度だけ」という意味があります。誰もが好き好んで、何度も入院はしたくないものですよね。
お見舞い金は贈る方の「一度きりだと良いですね」と希望の意味も込めて、結び切りの封筒に入れます。袋の右上には熨斗が付いていないシンプルなタイプを選びましょう。
▼【②・新札は入れない】
お葬式のときに新札を用意しては、かえって失礼にあたることもあります。
それと同様に待ち望んでいたわけではない入院の席では、ピカピカの新札も出来れば避けておきたいものです。とはいえ、あまりにもくたびれたクシャクシャの紙幣を丸めて入れるのは、相手の機嫌を損ねてしまうことも考えられます。
ベストな紙幣は新しくなり過ぎず、かえって古過ぎもしない。そんな紙幣って、ふだん使っているお財布の中に入っているものですよね。準備していた感じを匂わせないような、お札をさり気なく入れるように心がけましょう。
▼【③・表書きには「御見舞い」と記入】
封筒の表には、筆ペンなどを使って「御見舞い」と記入します。文字に自信のない方は、あらかじめ記入されている封筒を使うのがベストです。
御見舞いと書いてある下のスペースに、贈り主である自分の名前を記入します。連名で贈る場合には、ちょうど良いバランスで送り主の名前を書いていきましょう。
会社の部下数名でお見舞いを送りたいときは、すべての名前を記入するにはスペースが足りないことがあります。
そういった場合はグループのリーダーの名前をひとつ記入して、外一同と書くとスマートに収まります。
グループ全員の名前は別紙に記入して、袋の中に入れておきましょう。
5.お見舞いするときのマナーは?
お見舞いするときに心がけたいのが、「お見舞いのマナー」です。相手のために良かれと思ってしたことが、相手やご家族にとって大きな負担になることもあるため注意しておきましょう。
▼【①・相手との関係を考える】
お見舞いの席は、本来なら身内のごく近しい人のみでおこなわれるものです。一度きりしか会ったことがないクライアントの病床まで訪れることは、かえって失礼にあたる場合もあります。
相手の病状を踏まえて、お見舞いに伺うべきタイミングなのか?今一度考えておきましょう。自分ひとりでの判断が難しいときは、親族や会社の上司に相談してみることもおすすめです。
▼【②・面会時間を確認しておく】
病院によっては面会時間が限られていることもあります。これを知らずに直接病院を訪れてしまうと、数時間もロビーで待たされることもあります。
またランチと夕食の時間帯は食事の配膳の支度と重なり、特に忙しい時間帯です。入院されている方がゆっくり食事を楽しめるように食事の時間は避けておく方が良いです。
▼【③・鉢植えはタブー】
キレイだと思って鉢植えを持参するのも、お見舞い時には良くないことです。鉢植えは根づくことを意味するため、入院の長期間をイメージさせる印象の良くないアイテム。できれば避けておきましょう。
切り花も見方によってはステキなのですが、水替えが難しい方の場合、かえって負担になることもあります。
どうしても贈りたいときは水替えの必要のないバスケット風のフラワーアレンジメント、もしくは永久に楽しめるブリザーブドフラワーを贈りましょう。
血を連想させるバラ、首からぽっくり落ちる椿、死ぬの語呂合わせがあるシクラメン、お葬式でよく使われる菊や百合などのお花は止めておくことが大切です。
6.地震などの災害時のお見舞いは?
突然の地震や豪雨などで住まいが被害にあったとき、どうケアすれば良いのでしょうか。もし親戚や友人に現金を贈るのであれば「災害が落ちついてから」がベストです。
自宅の復興がままならないなか、突然現金だけ送られてきても相手は困惑するからです。
災害が落ちつき心の余裕が出てきた頃に「災害見舞金」としてお金を贈ります。ご親戚の方で5万円から1万円くらい、友人や知人で5千円くらいが目安になります。
水引きなどの入っていないシンプルな封筒に包んでお渡ししましょう。
大きな災害のあったあとは、精神的な負担の方が大きいこともあります。相手の方の気持ちに余裕があるようであれば、まずは話をじっくり聞いてあげることも大切です。誰かに体験を話すことによって、気持ちが癒される効果もあるからです。
7.まとめ
「お見舞い金の相場」と「マナー」についてご紹介しました。
祝いの席ではない、お見舞いの席。普段とは異なる状況に置かれていることを認識して、相手の方の立場を思い遣る心のゆとりが必要になります。
失礼のないお見舞いをして、礼儀正しいふるまいをおこなうように心がけましょう!