国際クレジットカードで海外旅行をするための知識とは?
ずっと楽しみだった海外旅行を計画。その旅行、国際クレジットカードを使ってもっと楽しいものにしませんか?
手数料も安い国際クレジットカードを使えば、高額な現金を持って移動する必要もありません!
1.国際クレジットカードとは?
国際クレジットカードとは、国際ブランドとも言い世界各国で使えるクレジットカードのことを指します。日本で使用されているクレジットカードのほとんどは国際クレジットカードです。
代表されるものに、VISA、MasterCard、アメリカン・エキスプレス・カード(Amex)、JCB、ダイナースなどが挙げられます。これらのカードの特徴としては、
- 海外で加盟店が多くある、もしくは、新規加盟店を獲得出来るだけの実力がある
- 各国間の決済においてシステム整備がきちんとしてある
- 24時間の信用決済システムが整備されている
などがあります。
▼【決済カードはどこでも使えてとても便利!】
世界各国どこでも使えます。世界的に加盟店数が特に多いのはVISAとMasterCard。これらのカードを通称「決済カード」と呼んだりもします。
これらのクレジットカードは 海外旅行に行く上で、少なくともどちらか1枚は必ず持っていくことをおすすめします。
出来ることならカードの紛失や盗難などの不測の事態に対応するために2枚以上持っていくのが良いでしょう。
▼【T&Eカードは現地での情報・サービス提供に強い】
T&Eとは「Travel & Entertainment」の略で、アメリカン・エキスプレス・カード(Amex)、JCB、ダイナースなどがこちらのグループに属するカードにあたるとされています。
VISAやMasterCardといった決済カードに比べて加盟店数は少ないですが、現地での様々なサービスに重点をおいています。
例えば、JCBなどは世界60ヶ所にJCBプラザを設置しており海外旅行を日本語でサポートしてくれたりします。見知らぬ土地で日本語で対応してくれるのは安心感がありますよね。
2.国際クレジットカードの手数料
海外で買い物などをする時に必要な現地通貨は、日本円から両替する必要があります。
両替には必ず手数料がかかってしまうのですが、その手数料を一番安く抑えられるのがクレジットカードなんです。
▼【為替事務手数料と為替レートが鍵】
海外での買い物でクレジットカードを利用する時は、
- 為替手数料
- 為替レート
この2点に注目しましょう。ただし、それぞれが国際クレジットカードのカード会社ごとに、異なった料金設定がされていることに注意してください。
自分が現在所持しているカードについては、カード会社のホームページなどで予め確認しておくことをおすすめします。
また、適用される為替レートは、購入日ではなく決済情報が日本のカード会社に届いた日のレートですので、実際の購入金額には若干の変動があります。
大体の場合において、1.6〜2.0%の為替手数料がかかるとされています。為替レートの良さや加盟店数の多さなどからお得だとされているカードの代表格がMasterCard、次いでVISAだと言われています。
3.キャッシングという手段
キャッシングとは借金のことですが、1ヶ月前後までの旅行における国際クレジットカードでのキャッシングでは、両替にかかる手数料よりも利息の方が少額になる場合がほとんどです。
キャッシングの場合、利息はかかっても両替手数料はかからないことになっているのです。日本では少し怖いイメージがあるキャッシングですが、海外ではむしろ活用しない手はありません。
すべての地域で国際クレジットカードだけで済ませられる訳ではないでしょうし、必ず現金が必要になってくる場面はあるでしょう。
そのような場合にはクレジットカードのキャッシング機能を賢く使うに越したことはありませんよね。
ただし、キャッシングのメリットとデメリットはしっかりと確認しておきましょう。
【メリット】
- 空港、現地での両替時に為替手数料が安い
- 日本国内で両替しなくても良い
- 現金を持ち歩く必要がない
【デメリット】
- ATMがなくてはならない
- ATMによっては1回、もしくは、1日毎に引き出し限度額が設定されている
- 1回引き出すごとに「ATM引出し手数料」がかかることがある
- スキミング犯罪の恐れがある
日本にいるのと同じ感覚で財布の中に1万円以上入れて海外をうろつくというのはとても危険です。
スリや強盗などの犯罪に巻き込まれる可能性も高くなるので、その点で言ってもキャッシングを利用するのは賢明だと思います。
4.使うならどちらのカード?
国際キャッシュカードとは、日本国内銀行の普通口座に入れている預金(日本円)を海外のATMで現地通貨として引出すことのできるカードのことを指します。
国際キャッシュカードよりもクレジットカードでキャッシングした方が利息が安くなるようです。
手数料が安いとされる銀行で1万円を引き出した時の手数料を実際の数字で見てみましょう。
- 住信SBIネット銀行:250円
- ジャパンネット銀行:302円
- 楽天銀行:302.4円
となっています。一方で、国際クレジットカードでのキャッシングではどうでしょうか?
利率が18%(カード会社により15〜18%と異なる。今回は例として18%を使用。)とすると1ヶ月に1.5%(日割りにすると0.05%程度)ということです。
ある月の1日に1万円を引出した場合使用したカードの引き落しが翌月27日だったとするとそれまでの57日間の金利(手数料)が285円ということになります。
しかし、ここでもし1日ではなく同月の27日に1万円を引出した場合は、引き落としまでの30日間の金利は150円となるので国際クレジットカードでキャッシングを行った方が安上がりだと言うことができますよね。
つまり、旅行時には国際クレジットカードでのキャッシングを考えながら、足りない時は国際キャッシュカードで補うという使い方がよいのかもしれませんね。
キャッシングのデメリットも考慮しながら、上手にお金のやりくりをすることをおすすめします。
5.まとめ
旅行となると、ついお財布を重たくして出発したくなりますね。治安の良い日本ではそれで良いかもしれませんが、海外では場所によって危険を伴うことが考えられます。
そこで同じ金額を所持するにしても、国際クレジットカードを利用することでより安全に、よりお得に旅行を楽しみましょう。
- 国際クレジットカードは2枚以上持っていく(紛失・事故時の対策)
- 決済カードとT&Eカードは状況によって使い分けると良い
- 日本円からの両替には必ず手数料がかかるが、クレジットカード使用で安く抑えられる
- 現金が必要な時はキャッシングを利用する
いかがでしたでしょうか?海外旅行がより良いものになるといいですね!