クレジットカードの支払いをドル決済した時の注意点!実際の支払額はどうなる?
「海外旅行」や海外のサイトを利用した「ネットショッピング」など。
「ドル通貨の国」でクレジットカードを利用した場合。
一般的な決済方法は「ドル決済」になります。
不安になって後で利用明細を見てみると、なんだかちょっと為替レートが高いような・・。
そんな事ってありませんか?
クレジットカードを使った場合の「為替レート」の仕組みをご紹介します!
1.クレジットカードでドル決済?
日本で利用した場合は円決済
日本国内でクレジットカードを利用して買い物した場合、レシートや利用明細書を見ると、利用金額が「円」で表記され、請求金額も「円」で記載されています。
しかし、ごく稀に「ドル」で決済されていることもあります。
これはどういうことなのでしょうか?
今回は ドル決済といっても、多数の国が通貨単位としている「アメリカ(US)ドル」を例にあげてご説明します!
アメリカで利用するとUSドル決済
日本でクレジットカードを利用して買い物をすると、レシートには「円」で金額が表示され、利用明細書にも「円」で請求内容が記載されます。
当たり前のことだと思うかもしれませんが、海外で買い物をした場合は現地の通貨でレシートが表示されています。
例えば、ハワイへ海外旅行に行った際に、ホテル代、スーパーなどで買い物した場合などレシートにはアメリカドルで金額が記載されています。
また、ネット通販でアメリカの会社から購入した場合。
例えば、アメリカのAmazonで化粧品を個人輸入した場合、納品書にはアメリカドルで金額が記載されています。
ドル決済とはドルで支払うこと
「ドル決済」とは一体どういうことでしょうか?
ドル決済とは、「ドル通貨」でクレジットカード支払いをするということです。
例えば、海外の旅行先などでクレジットカードを利用して買い物をしたとします。
利用したお店からカード会社に利用明細が送られます。
そして、請求を受けたカード会社はお店に対して「ドル通貨」で決済することになります。
ここで通常の取引であれば、 カード会社からクレジットカード利用者への請求は「ドル」を使ったので「ドル」での請求となりますが・・。
クレジットカード利用者が都合よく、外国の通貨を持ち合わせているということはそれほどないことですよね?
そこで、カード会社は利用者に対して日本円で請求することになります。
このように、クレジットカード利用上の決済が「ドル」で行われることを「ドル決済」といいます。
2.クレジットカードでドル決済すると?
▼【ドル決済の仕組み(VISA・MasterCard)】
「VISA」「MasterCard」を利用した場合のドル決済の仕組み、手続きの流れを確認してみましょう!
①・クレジットカード契約者がカードを利用
↓
②・加盟店から各地のVISA・MasterCardデータセンターに利用通知
↓
③・VISA・MasterCardの決済センターが加盟店に立替払い
↓
④・決済センターでの為替レートにカード会社の事務手数料が加算されて、利用者への請求額が決定する。
こういった流れでドル決済の手続きは終了します。為替レートについては、決済センターに届いた日を基準に決定します。
この時の為替レートは、クレジットカード会社独自の為替レートなので、新聞等に出ている為替レートと完全に一致するわけではありません。
また、事務手数料(ドル決済手数料)は各カード会社によって異なります。
各カード会社の利用規約などを見ると、必ず定められていますので海外旅行へ行く前には調べておくようにしましょう。
▼【ドル決済の仕組み(JCB)】
「JCB」を利用した場合のドル決済の流れを確認してみましょう!
①・クレジットカード契約者がカードを利用
↓
②・
カード加盟店から各地にあるJCBのデータセンターに利用通知が届きます
↓
③・JCBから加盟店に対してドルで立替払い
↓
④・JCB独自基準の為替レートに事務手数料1.6%を加算して利用者への請求額が決定
為替レートは立て替え払いした日付のレートが基準になります。
為替レートより割高な換算レート
ドル決済で注意しなければならないことを確認しておきましょう!
①・通常の為替レートではないカード会社独自の為替レートが採用されている
②・カード会社の事務手数料(外貨決済手数料)が含まれる
通常の利用代金に加えて、カード会社が指定する事務手数料を含んだレートが換算レートになります。
そのため、利用明細書の換算レートは実際の為替レートよりかなり割高になります。
さらにカード会社によって決済日が異なりますので、一概には言えませんが・・。
海外で買い物をする場合、支払う金額は少し多くなるということ覚えておきましょう!
海外で円決済ができる?
海外でクレジットカードを利用する際、レジなどにて「ドル」で支払うか「円」で支払うか?問われることがあります。
この場合、どちらを選ぶ方がよいのでしょうか?
円決済は、加盟店である店が独自に為替レートを決定しているため割高になる場合が多いといいます。
ドル決済は利用日と決済日に日の開きがあります。
そのため急激に円安に進むことが予想される場合には円決済を、それ以外の場合はドル決済にするとお得になることは考えられます。
また、少し話は逸れますが、海外で利用されるクレジットカードを選ぶ際には、補償内容な付帯サービスも考慮するべきでしょう。
たとえばアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードであれば、以下のような機能(サービス)を持ち合わせています。
・最高1億円の海外旅行傷害保険が付帯
・スーツケース(手荷物)無料宅配サービス
・空港ラウンジが無料で使用可能
・飛行機の遅れによる臨時出費を補償
結局どうすればお得?
クレジットカードを利用するよりも外国通貨で支払った方がいいのか?
トラベラーズチェックで支払った方がいいのか?悩ましいところですよね。
ここでは、どういった支払い方法がお得なのか?検討できるポイントを確認してみましょう。
▼【クレジットカードの場合】
利用した分だけの支払いで済みます。事務手数料などはかかりますが、カードを利用したことによりポイントやマイルが付与されるためお得になる場合もあります。
また、海外で利用する場合。カード会社の加盟店、提携店で指定されたクレジットカードを利用して支払いをすると、その場で代金が割引になることもあります。
▼【外国通貨での現金支払いの場合 】
請求金額をそのまま支払えばよいのでわかりやすいですが、元々外貨両替の際に手数料が取られているため、クレジットカード利用よりも割高になる場合があります。
円高時に両替していた場合、外国通貨で支払いをすると支払い額は少なくなりますね!
▼【トラベラーズチェックの場合】
トラベラーズチェックの場合、サインひとつで決済完了なので、支払いが簡単にできるというメリットがあります。
トラベラーズチェックは発行の際に手数料がかかっていますが、比較的手数料が低額だという特徴があります。
しかし注意点として、お店によってはトラベラーズチェックでの支払いが拒否されることもあります。
外国通貨やトラベラーズチェックで支払った場合、おつりは出ますが、硬貨は円に戻せないことから、硬貨を使用しなければ結果的に割高になってしまう場合もあります。
3.クレジットカードのドル決済まとめ
最近は個人輸入として、海外の通販サイトから買い物をすることも多くなっています。
「ドル決済」は身近に存在している決済方法だと言えますね♪
海外通販や海外旅行をする際、ドル決済の注意点を確認しておきましょう!