クレジットカードの分割払いを徹底解説!リボ払いとの違いは要確認です。
2・分割払いはいくらから利用できる?
3・分割払いの手数料に注意
4・分割払いの計算方法
5・手数料がかからない『二回払い』
6・あとから分割に変更したい場合
7・分割払いとリボ払いの違い
8・分割払いの限度額
9・分割の支払いができない場合
10・分割払いができないクレジットカード
11・繰り上げ返済で手数料を節約
12・まとめ
高額の買い物をする時、クレジットカードを利用することは多いですよね!
そんな時、支払い請求が一気に来てしまうと支払いが大変ですよね?
そんな時はクレジットカードの「分割払い」を利用してみるのも一つの手段です。
手数料がかかって損だと思っても、支払いのための現金が不足して他でキャッシングをするよりも、金利が安くなるかもしれませんよ♪
1・クレジットカード「分割払い」の仕組み
クレジットカードの「分割払い」、これまで利用したことのない人なら、どういった仕組みなのかわからない方もいるのではないでしょうか?
まずは分割払いの仕組みから見ていきましょう!
▼【「そもそも「分割払い」とは?」】
「分割払い」というのは、クレジットカードを利用してレジで支払いをする際「何回払いにしますか?」と聞かれるものです。
そのレジのお会計を2回払いや3回払い、さらに24回払いなどに分割して支払うことができるものです。
例えば、10,000円のバッグを購入するとします。1回払い(=1括)で支払うと、10,000円が締日の次の支払日に全額請求されますよね?
それを10回払いにしたとすると、10,000円÷10回=1,000円を10カ月で支払っていくというのが分割払いの仕組みです。わかりやすい仕組みです。
また会計時に言わなくても、後からインターネットや電話で回数を変更できるサービスがあるカード会社も多数存在しています。
思いがけず1ヶ月にたくさん買い物をしてしまった時など便利に使えるんですよね。
ただし、あとから分割払いに変更する場合、2回払いには変更できない・○円以上の支払いに限るなどといった制限がつくカード会社もあるなので注意しましょう。
▼【分割払いの回数を選ぼう!】
分割できる回数というのは、それぞれのクレジットカードごとに決められています。
例えば三井住友VISAカードやDCカードでは、3・5・6・10・12・15・18・20・24回から。セディナカードでは30・36回払いも。さらに42回・48回・60回払いができるイオンカードもあります。
しかし、カードの契約で決められた回数だからと言って、すべてのお店で分割払いが使えるわけではないことも覚えておきましょう。
「一回払いのみですがよろしいですか?」などと聞かれたことがある方も多いかもしれませんが、実は分割払いにすると、その利用したお店には「手数料がかかる・入金が遅れる」などのデメリットもあるんです。
そういった事情があるので、分割払いを受け付けていないお店もあります。
▼【ボーナス払いとは?】
ここで疑問に思った方もいるはず。「ボーナス払い」というのは、「分割払い」なんでしょうか?
「ボーナス1回払い」の場合、金利が発生することはほとんどないため、1回払いとほとんど一緒です。
ただ、支払う月が「ボーナスのある月」にスライドできるということなんですね。
それ では「ボーナス2回払い」だと、どうなるでしょう。多くのカード会社では約3%の手数料がプラスされることになります。
また、「ボーナス2回払い」を選択できないカード・お店も多いようです。
2・分割払いはいくらから利用できる?
分割払いは少額のお買い物でも利用できるのでしょうか? これについては、クレジットカード会社や、クレジットカードを利用するお店によって違いがあります。
例えば、イオンカードのホームページには、分割払いを利用できるのが、1回の買い物で1万円以上・各回の支払い金額が3,000円からという記載があります。
ただし、クレジットカードが定めていても、利用するお店が「分割払いは出来ない」「クレジットカードの利用は〇円から」と決めている場合には、残念ながら利用することは出来ませんので注意してくださいね!
また、ある商品は分割払いが出来るけれど、この商品は分割払いが出来ないといったものもあります。
例えばビューカードの場合、2回払いから24回払いまでとなっています。
月々1,000円以上の支払いであれば分割払いを利用できることになっていますが、Suica定期券、記名式のMySuica、Suicaカード、Suicaのチャージ、定期券、飲食店、食品店、ホテル、駅レンタカー、海外ショッピングに関しては分割払いを利用できず、一回払いのみの支払い方法になります。
JR東日本のびゅうプラザ限定で、ボーナス併用払いを利用することは可能だと言うことです。
このように購入するもの・購入するお店でも支払い方法が変わってくる場合があるので注意が必要ですね!
3・分割払いの手数料に注意
大きな買い物をするときにはとっても便利な分割払い。しかし分割払いには大きなデメリットがあります。それが「分割手数料」です。
一般的に分割手数料は、その支払う金額によって「金利○%」と定められています。
この「金利」というのは、1年間借り続けていた場合にかかる手数料。したがって計算する場合には借りていた月で割る必要があります。
この金利、一般的にはキャッシングなどでお金を借りる金額に近いんです。
したがって、「クレジットカードを支払えないから消費者金融でお金を借りないといけない!」といった場合は、分割払いの金利と消費者金融の金利を比較してみるのもいいかもしれません。
▼【分割にかかる手数料を計算するには?】
多くのクレジットカードのホームページを見てみると、【分割支払の支払回数と分割手数料算出表】が掲載されています。
そして「利用代金100円当たりの分割払手数料の額(円)」も掲載されていることが多いのですが、これによって支払う手数料がいくらなのか?計算することができます。
それでは、様々なクレジットカードの分割払いについて、実際に見てみましょう!手数料の計算の仕方についてはこの後でご紹介します!
▼【①・楽天カードの分割手数料は?】
楽天カードでは、3回・5回・6回・10回・12回・15回・18回・20回・24回・30回・36回の中から選択することができます。
年率と利用代金100円当たりの分割払手数料を見てみましょう。100円当たりの分割払手数料は、金利のあとのカッコ内で示しました。
そうすると、3回払いでは12.25%(2.04円)、5回払いでは13.50%(3.40円)、6回払いでは13.75%(4.08)で、最長の36回払いでは15.00%(24.48円)となります。
▼【②・イオンカードの分割手数料は?】
イオンカードでは、3回・5回・6回・10回・12回・15回・18回・20回・24回・30回・36回・42回・48回・60回と、楽天カードよりも多くの回数を選ぶことができます。
年率と利用代金100円当たりの分割払手数料を見てみましょう。3回払いでは10.05%(1.68円)、5回払いでは11.13%(2.80円)、6回払いでは11.43%(3.36円)です。
イオンカードは、24回払いで金利が最高12.42%(13.44円)となりますがその後の金利は下がっていき、60回払いで金利が12.04%(33.60円)となるようです。
また、イオンカードでは1回の買い物金額が10,000円以上の場合に限り、分割払いを利用することができるので注意しましょう。
▼【③・ジャックスカードの分割手数料は?】
ジャックスカードでは、2回・3回・6回・10回・15回・20回と、数は少ないのが分かります。
年率と利用代金100円当たりの分割払手数料を見てみましょう。実は、2回払いでは年率が0%で利用代金100円当たりの分割払手数料が0円になるんです!
3回払いでは12.25%(2.04円)、6回払いでは14.00%(4.08円)で、20回払いでは最高15.00%(13.60円)となります。
▼【④・ライフカードの分割手数料は?】
ライフカードでは、2回・3回・5回・6回・10回・12回・15回・20回から選択することができます。
年率と利用代金100円当たりの分割払手数料を見てみましょう。ライフカードで「2回払い」にした場合、一部の加盟店では金利を無料で利用できます。
しかしそれ以外の加盟店では金利がつく場合もあるんです。金利がつく際には10%(1.26円)がかかるので注意しましょう。
3回払いでは12.2%(2.04円)、5回払いでは13.5%(3.4円)、6回払いでは13.8%(4.08円)、20回払いで最高14.9%(13.6円)となります。
▼【⑤・JCBカードの分割手数料は?】
JCBカードにはたくさんのクレジットカードがあるので、自分がもっているJCBカードのホームページをチェックすることをおすすめします。
カードの種類によって、手数料率も変わってきますが、実質年率7.92~18.00%となります。
持っているJCBカードの実質年率が15%の場合を見てみましょう。JCBのホームページには、他のクレジットカードとは少し異なる【割賦係数%】という表示があります
。割賦係数が記載されている場合の手数料の計算は、利用金額×割賦係数で求めることができます。
3回払いでは2.51%、5回払いでは3.78%、6回払いでは4.42%、10回払いでは7.00%、12回払いでは8.31%、15回払いでは10.29%、18回払いでは12.29%、20回払いでは13.64%、24回払いでは16.37%となっています。
4・分割払いの計算方法
それでは、これらのカードを持っているとして10万円のバッグを分割払いで購入するとき、手数料を一番低く抑えることができるのは、どのカードでしょうか?
計算方法を見ていきましょう!
ほとんどのクレジットカードの分割払いでは、指定の支払回数で均等に割った金額を支払うことになります。
したがって、【はじめに分割払いの手数料を計算したら購入金額に足して、支払い回数で割る】という計算方法になります。
▼【3回払いの場合には?】
・楽天カード:12.25%(2.04円)では、10万円×(2.04円÷100円)=2,040円
・イオンカード:10.05%(1.68円)では、10万円×(1.68円÷100円)=1,680円
・ジャックスカード:12.25%(2.04円)では、10万円×(2.04円÷100円)=2,040円
・ライフカード:12.2%(2.04円)では、10万円×(2.04円÷100円)=2,040円
となり、イオンカードで分割払いした場合の、合計で支払う金額は、1,680円+10万円=101,680円に。その他のカードで分割払いした場合の、合計で支払う金額は、2,040円+10万円=102,040円と計算出来ますね。
従って、この合計金額を3回に分けて支払うことになるので、イオンカードのみが101,680円÷3回=33,893.3333円を。他の3枚は102,040円÷3回=34,013.3333円を毎月支払うことになります。
【割賦係数】が記載されているJCBカードの計算方法を見てみましょう。
同じく10万円のバッグを3回で購入するとしたら、3回の割賦係数は2.51%でしたね。従って、10万円×2.51%=2,510円が手数料となります。計算の仕方は他のカードと同じだということがわかります。
10万円+2,510円=102,510円を3回で支払うことになるので、毎月の支払う金額は、102,510円÷3回=34,170円となります。
▼【割り切れないときは?】
今回のように、分割の回数で割り切れない場合は、どのように支払うのでしょうか?
ほとんどのクレジットカードでは、【最初の1回目で多く支払う】ことになっています。今回の場合では、イオンカードでは1回目の支払い時に33,894円を。2回目・3回目の支払い時で33,893円ずつを支払うことになります。
そうすると、33,894円+33,893円+33,893円=101,680円を合計で支払うことになりますね!
▼【6回払いの場合には?】
6回払いに関しても、金利は13.75%、14.00%、13.8%と分かれるものの・・。
利用代金100円当たりの分割払手数料は4.08円と楽天カード・ジャックスカード・ライフカードの3枚のカードは同じ金額に対して、イオンカードでは11.43%(3.36円)となります。
そう すると、イオンカードは10万円×(3.36円÷100円)=3,360円の手数料に対し、他のカードは10万円×(4.08円÷100円)=4,080円となることがわかりますね。
イオンカードで分割払いした場合の、合計で支払う金額は、3,360円+10万円=103,360円になります。
その他のカードで分割払いした場合の、合計で支払う金額は4,080円+10万円=104,080円と計算出来ます。
したがって、イオンカードでは103,360円÷6回=17,226.6666円となるので、最初の1回目で17,230円を。残りの5回で17,226円ずつを支払うことになるわけです。
他のカードでは、104,080円÷6回=17,346.6666円となるので、最初の1回目で17,350円を。残りの5回で17,346円ずつを支払うことになると計算ができますね!
このように、支払い回数にはよるものの、イオンカードは分割払いの金利が低く設定されているのも特徴の1つです。
スーパーのクレジットカードのため、ポイントも貯まりやすく、主婦層にも作りやすいカードと言われています。
もしこれから「分割払いをしたいな」と思っている方がいたら、イオンカードを軸に探してみることをおすすめします♪
▼【シミュレーションで手数料を把握してみて!】
また、これらの記載の回数でも、先ほど言ったように加盟店によっては希望の回数を受け付けてくれなかったり、カードの種類によって手数料が変わったりすることがあるので、自分で確認をしてみてくださいね!
一般社団法人・日本クレジット協会のホームページでは、分割払いの手数料計算のシミュレーションを行うことができます!
計算方法がわからない・大体の手数料を知りたいという場合には、ぜひこちらも活用してみてはいかがでしょうか?
5・手数料がかからない『二回払い』
クレジットカードによっては『二回払い』が出来るものもあります。
来月一気に支払うのは厳しいけれど、その次の月にはお金に余裕が出来るからという場合に利用したい支払い方法が「二回払い」です。
実は二回払いのほとんどが手数料が0円です!金利がかからずに、分割払いを利用することができることがほとんどです。
例えばビューカードの分割払いでは2回から24回で選択することができますが、分割払いを利用できるのは月々1,000円からと決まっています。
そして二回払いには、手数料がかかりません。そのため、2,000円以上のレジでの支払いから、分割払いを利用できるということになります。
6・あとから分割に変更したい場合
もしも10万円のバッグを一括で購入した後、他のお店で5万円の素敵な洋服を見つけ、その後で3万円の靴を見つけ、気づいたら今月のクレジットカードの支払いがピンチ!なんて場合、あなたならどうしますか?
また、旅行に行ってたくさんお買い物をした後に、急な冠婚葬祭の出費が重なり、支払うお金が足りなくなってしまったら・・。
このような時に便利に使えるのが、一括で購入した商品を、あとから分割払いに変更できるサービスです!
▼【三井住友VISAカードの「あとから分割」って?】
三井住友VISAカードのサービス、【あとから分割】を見てみましょう。
このサービスでは、5万円以上クレジットカードを利用し、その支払いを1回払い・2回払い・ボーナス一括払いにしていた場合に、3回以上の分割払いにあとから変更できるというものです。
このサービスを利用するには、インターネットや電話で気軽に申し込みをすることができます。また、いつでも変更できるわけではなく、支払い口座によって、あとから分割に変更できる期限が決まっています。
例えば、三井住友銀行の口座で支払う場合には支払日の2営業日前まで。セブン銀行やゆうちょ銀行などでは、支払日の4営業日前までとなっています。
三菱東京UFJ銀行やりそな銀行などの場合には、支払日の5営業日前までなどと決められているようです。支払い日にギリギリ近くなっても融通が利くので、急な出費の場合に助かりそうですね!
支払い回数は3回~36回から選ぶことができ、またボーナスがある方は、ボーナスの月に普段の支払いよりも多めに支払うことの出来る『ボーナス併用分割払い』という方法も選択することが出来ます。
また、レジで分割を指定する場合には24回払いまでしか選ぶことが出来ないので、30回・36回払いを利用したい方は、あとから分割を申し込みましょう。
手数料の計算方法は、始めから分割払いを選択した場合と同様、利用代金100円あたりの分割払手数料の額を参考に計算をしていきます。
三井住友VISAカードの場合には、どちらの場合にも手数料の額は変わらないとされています。
7・分割払いとリボ払いの違い
ここまで見てくると、クレジットカードについている「リボ払い」とは何が違うんだろう?と疑問が湧いてくる方もいるかもしれません。
リボ払いも分割払いも、複数回に分けて支払っていく方法。けれど、仕組みを理解すると、まったく異なる支払い方法だということがわかりますよ!
▼【ゴールが明確な「分割払い」】
分割払いとリボ払い、1番の違いは何だと思いますか?それは「支払い回数が決まっているか決まっていないか」ということです。
例えば分割払いの場合、最初に「5回で返済する」と決めますね。すると手数料を含めた総額でいくら支払うのかが決まります。そのため、5回で必ずゴールにたどり着くことができるんです。
これに対してリボ払いの場合、最初に決めるのは「毎月○円を支払う」という上限です。そうすると、他にカードを利用した分もすべて一緒にした請求額から○円だけを支払い、残りの金額は翌月移行に繰り越されます。
毎月ちょっとずつ利用していたとすると、ゴールはどんどん先延ばし。それに伴い手数料もかかってくるため、結局支払い総額が膨らんでしまうことにもなりかねません。
▼【どっちがお得?】
それでは10万円のテレビを購入するとして、分割払いとリボ払い、どちらが多く手数料がかかるのか【イオンカード】で計算をしてみましょう!
イオンカードのリボ払いは3つのコースから選択することができます。Aコースでは月々5,000円の支払い・Bコースでは月々7,500円・Cコースでは月々10,000円の支払いとなります。
そして「毎月の残高×年率15.0%÷12カ月」で計算することができます。
すると総額では、Aコースでは20回払いで112,815円、Bコースでは14回払いで108,659円、Cコースでは10回払いで106,570円の支払いになります。
これを分割払いで支払ったとしましょう。イオンカードの分割手数料と100円あたりの手数料の額は、20回払いで12.40%(11.20円)、10回払いでは12.04%(5.60円)でした。
14回払いは選択できないため、ここでは2つの支払い方法を比較してみます。
すると、20回払いでは10万円×(11.20円÷100円)=11,200円、10回払いでは10万円×(5.60円÷100円)=5,600円の手数料となりますね。
したがって20回払いで111,200円、10回払いで105,600円の支払いとなります。
この結果、20回払いで1,615円、10回払いで970円がリボ払いの方が多く支払うことがわかりますね。!
リボ払いと分割払いは、それぞれのクレジットカードの金利によって支払い金額が変わるため、残念ながらどちらがお得かは計算してみないとわからないでしょう。
このように、リボ払いと分割払いでは金利が近いことがあります。
分割払いが適しているのは、大きな買い物を1つして、それだけを分割で計画的に支払っていきたい人・他に大きな買い物をしても分割をあまり選択することがないような人でしょう。
逆にリボ払いが適している人は、手元にお金が少ない場合。月々支払う金額が決まっているので便利に利用することができます。
しかし、リボ払いはクレジットカード利用の合計の残高に金利がかかってくるため、たくさんカードを利用する場合には不利になりがちなので注意しましょう!
8・分割払いの限度額
クレジットカードでは、分割払いの限度額は決まっていることが多いですよね。
もし分割払いの限度額が50万円の場合、100万円の購入代金を50万円・50万円に分割することはできない場合が多くなっています。
もし限度額以上を買い物したい場合には、例えば50万円をカードで分割払いして、残り50万円を現金払いする。限度額の上限を増やす。また、ショッピングローンを利用するなど、他の手段を考えてみましょう。
9・分割の支払いができない場合
分割で支払うことを決めたにも関わらず、その1回に支払う金額を用意できなかった場合には、どうなるのでしょうか?
例えばJCBカードの場合、支払いの期日までに支払えなかったら【遅延損害金】という手数料が発生します。支払う元の金額に対して、支払う日の次の日から完済する日まで、年14.60%をかけて計算がされることもあります。
それぞれのクレジットカードによって、この遅延損害金の取り扱い方も異なってきますので、分割払いを希望するときにはこちらも必ずチェックするようにしましょう。
10・分割払いができないクレジットカード
ここまで読んできて、『分割払いを利用してみよう!』と思った方もいるかもしれません!
しかし、実は分割払いが出来ないクレジットカードも存在します。 例えば「セゾンカード」。セゾンカードの支払い方法を見てみると・・。
請求が一度に来る1回払い・請求が2回の月に分かれる2回払い・8月4日か1月4日にまとめて支払うボーナス一括払い・8月4日と1月4日に半額ずつ支払うボーナス2回払い、そしてリボルビング払いとなっており、3回以上の分割払いは選択することが出来ません。
また、日本で最初のクレジットカードである「ダイナースクラブカード」は、1回払い、ボーナス一括払い、リボルビング払いのみです。
このように、クレジットカードによっては、支払い方法が限定される場合もあるので、いざ利用するときのためにも自分の持っているクレジットカードについて調べてみることをおすすめします!
11・繰り上げ返済で手数料を節約
もしも貯金や手持ちのお金に余裕が出来たら、繰り上げ返済をおすすめします。
繰り上げ返済をすることで、手数料を減らすことも可能です。
ただし繰り上げ返済が出来るかどうかはクレジットカードによってそれぞれ異なりますので、クレジットカード会社のカスタマーセンターに問い合わせをしてみると良いでしょう。
例えば「au WALLET クレジットカード」の場合は、残金の一部、もしくは全額返せる場合で繰上げ返済が可能となっています。
▼【ボーナス併用も賢く利用しよう!】
繰り上げ返済だけではなく、ボーナス併用分割払いを利用すれば、月々の支払金額を減らすことができます。(ただし回数が減るわけではないので、手数料が減るわけではありません。)
例えば、UCカードを見てみましょう。一般的な分割払いでは、手数料を含めた支払いの合計額を、分割した月で割って支払っていきますよね。
『ボーナス併用分割払い』というのは、ボーナス月である1月と8月に、利用金額の半分を、月の支払い金額にプラスして支払うというものです。
UCカードで40万円のお買い物をしたとき、100円あたりの手数料は11.4円。
一般的な20回払いを行うと、手数料は40万円×(11.4%÷100円)=45,600円となり、支払い総額は40万円+45,600円=445,600円。月々の支払う金額は445,600円÷20回=22,280円と計算が出来ますね。
これを『ボーナス併用分割払い』を利用すると、手数料額は変わらず45,600円ですが、ボーナスで支払う金額が40万円の半分である20万円となるため、月々の支払う金額は、(残りの20万円+45,600円)÷20回=12,280円となります。
そしてボーナス月に支払う金額は、ボーナス月が4回含まれるので20万円÷4回=5万円を加算し、62,280円となることがわかりますね。
このように月々の支払金額がぐっと減り、その分ボーナス月に余裕をもって返済できるというのが、『ボーナス併用分割払い』の仕組みです!
12・まとめ
クレジットカードの仕組みを理解して、手数料を事前に計算することができれば、分割払いも怖くありません。
しかし「分割できるから」といって、支払うことのできない買い物をしてはいけませんよね!
分割払いは必要なときに必要な分だけ、計画的に利用するようにしましょう!