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カードローンの一括返済!おまとめローンと比較しました♪

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カードローンの一括返済はどれだけ得?シミュレーション結果!

一般的なカードローンの利息は14%~18%程度となっているので、かなりの高金利だと言えますね。

困った時に借りやすいので、気が付いたら借入額が増えてしまって・・。

毎月の返済が厳しくなるというケースがあります。

しかし、「一括返済」をすると余計な金利を支払う必要がなくなるので、大きなメリットがあります。

カードローンの一括返済はどれだけ得なのでしょうか?




1.カードローンの一括返済とは?

カードローンの一括返済とは?どういうこと?

36回払いなど長期間にわたる返済でカードローンを利用する場合、残り回数分の残金すべて支払って借入額を「0」にすることを「一括返済」といいます。

ただし一括返済して借入額が「0円」となっても、契約を打ち切らない限り、いつでも借り入れが可能な状態となっています。

せっかく全額返済したのなら、もうお金の誘惑に負けないように「契約書の返却」を希望してカードを使えないようにすることをお奨めします。

手数料はかかるの?

住宅ローンやオートローンの場合は「繰り上げ返済手数料」が必要ですが、カードローンの場合そういった手数料がかかることはありません。

そうなんです。カードローンの返済には優しいんですよね。

ATMや窓口ではなく、一括返済の方法として「振込」を選択した場合のみ、振込手数料が必要になるくらいです。

ただし、完済したことを証明するための完済証明書が必要な場合は所定の手数料を取られる場合があります。


しかし、
金利と手数料を比較するといった手間も必要なくなりますし、資金に余裕があれば迷わずに返済するほうが良いと言えますね♪

全額返済するメリット

元金にかかってくる利息は、1日ごとに増えていきます。

例えば、1年・12回払いで10万円借り入れたとします。

年利14.5%でも、14,500円を先に支払うわけではなく、1年未満で完済してしまったら完済日までの利息しかかかりません。

これは半年で借入金を完済した場合、支払う利息は半分の7,250円で済むということです。



早く返せば返すほど支払う利息が少なくなりますのでm「繰り上げして全額返済すると損」ということは絶対にありません。

可能であれば、親族から一時的に借りるなどして、なるべく早く返済したほうがいいかもしれません。



もし、複数社から借り入れている場合は、1カ月あたりの金利額を計算して、利息の大きいものから返済していくべきです。

それでは、どのように返済するのが良いのでしょうか?具体的に確認してみましょう。




2.多重債務を一括返済する場合の優先順序

多重債務を一括返済する場合の優先順序を考えましょう!

1ヶ月あたりの利息を計算

1ヶ月当たりの利息を出す計算式は「借入額×年利÷12ヶ月」になります。

例えば、「50万円」を「年利14.5%」で借り入れた場合。

50万円×14.5%で1年に支払う利息は「72,500円」、これを12ヶ月で割ると6,041円(1円未満切り捨て)となり、1ヶ月当たりの利息が計算できます。



2年で返済しようと思うと、毎月の支払額は24,124円、初回の元金充当分は18,083円となります。

また毎月の返済額を1万円で設定すると、初回利息6,041円なので元金は3,959円と4千円を切ります。

返済期間は78カ月(6年半)かかることになります。つまり1ヶ月当たりの利息が少ないほど、元金の減る率が大きいので早く完済できるのです。

利息の高い借入を優先して返済

たとえば今、手元に30万円の余裕資金があって、次のような返済をしている場合、どの債務を一番に返済すべきか考えてみましょう。


A社借入額:30万円/年利:12.5%(37,500円)

B社借入額:25万円/年利:14.5%(36,250円)

C社借入額:20万円/年利:17.5%(35,000円)



▼【1ヶ月あたりの利息は次のようになります。】

A社:3,125円

B社:3,021円

C社:2,917円



A社が最も低金利ですが、借入額が多いため利息の支払額は多くなります。

仮にすべての返済月額が1万円ずつなら、30万円でA社を一括返済するのが最も得だということです。

そして3万円×3社から、B社へ2万円、C社へ1万円という返済に変えれば最も損なく返済することができます。

それでは今、手元に45万円ほどの余裕資金がある場合ならどうでしょうか?

B社とC社の2社分を全額返済してA社だけに絞るか?A社を全額返済してB社分を15万円だけ一部繰り上げ返済するか?

どちらがいいのでしょうか?





▼【45万円でB社とC社の債務を完済する場合】

・残債:A社の30万円(+年利37,500円)のみ



▼【45万円でA社を完済、B社の一部を繰り上げ返済する場合】

・残債:(B社10万円+年利14,500円)+(C社20万円+年利35,000円)=合計30万円(+年利49,500円)



この場合、残るのは同じ30万円の元金の債務となります。B社とC社を完済するほうが1年間での支払利息が12,000円も得だということになりますね。

このように同じ金額を返済するにしても、利息を計算してから優先するべき返済先を決めるようにしましょう。

一括返済金利をシミュレーション!

一括返済することによって、どれだけ余分な金利を支払わずに済むのでしょうか?

例えば30万円を年利14.5%で借り入れて、毎月1万円ずつ返済していくとすると、以下のようになります。



・借入期間:38ヶ月

・全期間で支払う額:374,817円



これを例えば、6ヶ月目にボーナスなどの臨時収入で一括返済したとすると以下のようになります。



・借入期間:6ヶ月

・全期間で支払う額:327,343円



つまり、一括返済して借入期間を短縮することによって47,474円支払う利息が減る計算になります。




3.各種カードローンの一括返済方法<

各種カードローンの一括返済方法を確認しておきましょう!

三井住友銀行の場合

三井住友銀行カードローン」は、100万円以下の場合は年利が12.0%~14.5%と銀行系ローンとしては、比較的低金利なので人気が高いカードローンです。

三井住友銀行ATMはもちろん、「イーネットATM」「ローソンATM」「セブン銀行ATM」など。コンビニATMでも無料で借り入れ、返済が可能なので使いやすいと評判なんです。

さらに、ローン専用カードであれば「ゆうちょ銀行ATM」でも無料で取引が可能です。



一括返済する場合はATM・振込を利用して返済ができます。

残高照会についても、インターネットバンキングやモバイルバンキング、各種ATM、カードローンプラザへの電話で確認できます。

借入額を超過した金額を返済してしまった場合でも、普通預金として入金されるので安心です♪



銀行などの金融機関の場合、カードローンを完済しても「完済証明書」といったものは発行されません。

しかし、希望があれば残高証明書を取得することが可能なので、ローン残高が「0円」だという証明は可能です。

残高証明書の発行には店頭での手続き(銀行届出印と手数料800円要)が必要となります。

三菱UFJ銀行の場合

三菱UFJ銀行カードローン「マイカード プラス」「バンクイック(アコム)」の年利は、借り入れ金額が100万円以下の場合、12.6~14.6%となっています。

一括返済をする場合、返済日当日の残高を照会してからATM、または振込で返済することになります。

残高照会は、公式サイトの会員ページから確認する方法と、電話(第二リテールアカウント支店専用ダイヤル:0120-76-5919)で確認する方法があります。



完済証明書は発行されませんが、残高証明書で残債がないことは証明できます。

残高証明書が必要な場合、本人が店頭で申し込みをしてから、後日郵送か店頭での受け取りとなります。

残高証明書の発行依頼時にキャッシュカードもしくは通帳と届出印、本人確認書類が必要です。1通当たり税抜700円の手数料がかかります。

みずほ銀行の場合

みずほ銀行カードローン」の年利は100万円未満の場合14%、住宅ローン利用中の場合、そこから0.5%を引き下げた金利となります。

一部繰り上げ返済は、硬貨の取り扱いATMでは1円単位まで、それ以外のATMでは1,000円単位で可能です。

ただし、全額一括返済の場合は店頭での申し込み手続きが必要です。


他の銀行と同じく、みずほ銀行にも
完済証明書はありませんが、代替書類として残高証明書(1通あたり税抜700円の手数料・取引印鑑要)を発行してもらうことができます。

みずほ銀行カードローン取引店はもちろん、最寄りのみずほ銀行店頭でも受け取ることができます。

楽天銀行の場合

楽天銀行カードローン」は100万円未満の場合の年利が14.5%と比較的低金利なので人気です。

一括返済する際にインターネットで残高確認が可能なので便利です。

ただし、自動引き落としでの返済額は返済日の15日前に確定します。確定日以降に全額返済した場合、返済予定日に毎月の返済金額が引き落としされてしまいます。

ただし、完済後の入金については登録口座へ返金されるので心配はいりません。!


完済証明代わりに残高証明書の発行(手数料1通あたり515円要)を希望する場合、完済後にカスタマーセンターへ連絡しましょう。

やはり残高証明書は有料サービスになっているので、自動的に発行されるような書類ではありません。

オリコカードの場合

オリコカードローン」の場合、実質年率は利用可能枠30万円までは「15~18%」、50万円までは「9.6~18%」、100万円までは「7.8~15%」となっています。

銀行系のカードローンに比べるとやはり高金利と言えますので、できるだけ早期に一括返済したいですね!



オリコカードローンを一括返済をする場合、まず契約者本人からコールセンターに電話をします。

そこで一括返済をしたい旨を伝えて、残額照会をする必要があります。

支払金額がわかったら振込(振込手数料は契約者負担)または設定口座からの引き落としで残債の支払いを行います。

完済証明書を希望する場合は支払い完了後、再度コールセンターへ電話連絡する必要があります。




4.おまとめローンは得なの?損なの?

おまとめローンは得なのでしょうか?損なのでしょうか?

債務が軽くなるわけではない

「おまとめローン」というのは多重債務を一本化して同一金融機関に取りまとめることです。

これによって、バラバラだった返済日が統一されるので、返済方法がシンプルになりますが、債務が軽くなるわけではありません。



債務を一本化すると、借り入れ中の元金・利息すべてがまとめて「元金」とされ、新たにその総額に対する利息を支払っていくことになります。

また手数料などの費用が必要となるため、多くの場合では債務総額が増えるかと思います。



もし、2010年6月の利息制限法改正以前から借り入れをしていた場合、債務整理によって過払い利息が返還される可能性もありますが・・。

債務を一本化してしまうとそれも不可能となります。

おまとめローンは、それらのことを踏まえて慎重に検討する必要があります。また詐欺等も横行しているため注意が必要です。

おまとめローンで得をする人!

「おまとめローン」を利用することで得をするパターンには、どんなケースが当てはまるのでしょうか?

各種ローンのシミュレーションしてみましょう。

まず一つの例として、以下の借り入れをまとめるとします。



・A社借入額:50万円/年利:14.5%(72,500円)/月2万円ずつ返済


B社借入額:30万円/年利:15%(45,000円)/月1万円ずつ返済


C社借入額:40万円/年利:17.5%(70,000円)/月2万円ずつ返済



これを借り入れ「12ヶ月後」にD社の年利14.8%のおまとめローンにまとめると次のようになります。



・A社残債:321,901円(当初予定:30カ月払・総支払額598,870円)


B社残債:219,616円(当初予定:38カ月払・総支払額378,331円)


C社残債:215,673円(当初予定:24カ月払・総支払額476,373円)



・D社で借り入れ:76万円(返済期間17カ月・総支払額846,804円+当初12ヶ月で支払った額600,000円)

おまとめローンを利用すると、総支払額は1,446,804円となります。

当初予定では返済期間24~38ヶ月、総支払額が合計で1,453,574円かかるはずだった返済が、7~21ヶ月短縮され、総支払額が6,770円減少する計算になります。

一本化前と同額か、それ以上の返済を毎月続けられる人には得だといえますね!


少しだけ総支払額が減ることになりますが、おまとめローンの多くは手数料と印紙税が必要となります。

イオン銀行の場合手数料が税抜2,700円、印紙税が200円となるため、実際は3千円程度の軽減というだけになってしまいますが・・。

毎月の支払額が同じままローンが一本化されることで、返済の手間が少なくなるのは大きなメリットになると言えそうです。

おまとめローンで損する人

反対に、カードローンの一本化前と同じ返済月額を維持できない場合は損をするということになります。

ただし、それでも返済時の手間はかなり減る場合が多いので、滞納して延滞利息を取られたり、信用情報に傷をつけたりするよりは良いかと思います。


ちなみに、上記と同様の内容でD社で債務をまとめて、毎月5万円の返済を3万円に減額した場合。

返済期間は31ヶ月、総支払額は1,516,853円となり、当初予定より63,279円増えることになります。

それでも、返済を滞らせることに比べたら「おまとめローン」を利用した方が良いということもあります。

返済が苦しい場合でおまとめローンの審査に通りそうなら、たとえ当初より総支払額が増えることになったとしても、一考の価値はあるかもしれません。




5.まとめ

カードローン一括返済を検討してみましょう!

カードローンの一括返済には沢山のメリットがあります。

物欲を一旦抑えて、ボーナスなどで一括返済を済ませてしまいましょう。

少しでも家計を立て直すために、おまとめローンの検討も大切ですよ!