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auのiTunesカードが販売終了!キャリア決済の現金化が理由って本当?

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auでiTunesカードが販売停止!携帯キャリア決済の現金化が理由?その内容は?

auをはじめとする大手携帯キャリアのオンラインショップでは、「iTunesギフトカード」などの販売が中止となりました。

その背景には、携帯キャリア決済の現金化が大きく関係しています。

iTunesギフトカードが販売停止になった理由」と「携帯キャリア決済現金化の方法」を徹底追及します!




1.auオンラインショップでiTunesギフトが販売停止

大手携帯キャリア全社において、それぞれのオンラインショップでの「iTunesギフトカード」の販売が一時停止となり、現段階では再販の予定がついていません。

なぜ、このような事態になったのかというと、そこには携帯キャリア決済の現金化が絡んでいます。

予期せぬ事態等で、今すぐにまとまったお金が必要になることは誰にでも起こり得ることですが、その時に準備できない人も多くいます。

現在では、キャッシングも手軽に利用することができるようになりましたが、中には消費者金融業者からも借入れができない状況の人もいます。

そのような人達でもすぐに現金を手にできる方法が、この「携帯キャリア決済の現金化」なのです。

クレジットカードのショッピング枠を利用した現金化は、以前から利用されてきた方法ではありますがクレジットカードを作るにも審査が必要であり、返済能力がないと審査の通貨は困難です。

携帯キャリア決済ならば、審査はありますが携帯料金を延滞していなければ利用することが可能です。

こうしたことから、クレジットカードを持っていない人等を中心に、携帯キャリア決済の現金化を行う人が増えたのです。




2.「携帯キャリア決済」とは?

そもそも携帯キャリア決済とは、オンラインショップでの買い物やオンラインゲームの課金代などを、携帯電話料金とまとめて支払う決済方法です。

オンラインで買い物をしたりゲームをすることが多いと、それぞれで支払うタイミングが異なり支払日を把握しきれなくなることがあります。そんな時に、携帯料金にまとめることで、一度に決済させることができ支払日を忘れることがなくなります。

日本の携帯電話普及率は毎年、前年比100%以上と年々増加傾向にあり、格安SIMスマホが登場したことでさらに増加しています。

それと並行するように、便利な携帯キャリア決済を利用する人も増加しています。近年では、増加傾向にある携帯キャリア決済をビジネスに取りいれた、携帯キャリア決済代行業者も登場しています。

auでは「auかんたん決済」という決済サービスがあります。

auかんたん決済では、auスマホやパソコンを使って購入したオンラインショッピングなどの代金を、毎月支払っている月額料金にまとめて一括払いすることができます。

利用方法も非常に簡単で、支払方法を「auかんたん決済」にして暗証番号を入力するだけです。

auかんたん決済は、au ID(auで契約している人またはauと提携しているサービスを利用している人)を取得している人ならば利用することがで、その限度額は最大10万円となっています。

しかし、初めは1万円に設定されており一定条件を満たすことで5万円・10万円と限度額を増額させていくことができます。ちなみに、キャリア決済の平均限度額は3万円~5万円となっています。

限度額を増額させるための条件としては、①auの契約年数が2年以上ある・②auかんたん決済の利用歴が多い・③支払日には必ず返済するなどです。

これらを満たすことで、徐々に限度額を増やすことが可能となります。今、自分の限度額がどのくらいなのかを知るためには、au IDサイトの「ご利用可能額の確認」から確認することが可能です。

また、同じページから利用限度額の設定も行うことができます。




3.携帯キャリア決済の現金化とは?

携帯キャリア決済の現金化」とは、携帯キャリア決済を利用して「iTunesギフトカード」や「Amazonギフト券」などを購入し、それを売って現金に換える方法をいいます。

現在では、現金化をサービスとして行っている専門業者も登場しており、そうした業者を利用することで高い換金率で現金化することができます。

換金率は、業者やキャリアによって変わりますが、auかんたん決済は最大85%で換金することが可能で、大手キャリアの中ではdocomoと同等な換金率となっています。

つまり、購入したiTunesギフトカード代の約8割を現金へと変えることが可能なわけです。

現金化専門店では、auをはじめdocomo・ソフトバンクの3大携帯キャリアのキャリア決済に対応しており、中にはY!mobileにも対応しているところもあります。

4.携帯キャリア決済現金化が増加している理由

一度でもキャリア決済の現金化をすると、手軽にしかも素早く現金を手にできるため、裏ワザ的方法を見つけたかのような感動を覚えます。

特にこの方法を利用する人達は、無職または低収入の人やキャッシングを利用できない人などが多く、このような人達は資金調達の方法が携帯キャリア決済の現金化くらいしか無いのです。

近年では、インターネットからキャッシングの借入れができるようになったことで、以前よりも消費者金融業者を利用する人が増加しています。

その手軽さゆえ、「このくらいなら返せるだろう」という気持ちが生まれて、少額の借入れを頻繁に行い、気が付いたときには多額の返済を背負ったというケースが多発しています。

多額の返済を背負うと、どうにかしようと他社から再び借入れを行うようになり、負の連鎖が生じます。

そして、いつの間にか多重債務を背負ってしまうのです。こうなると、もはやキャッシングによる借入れも不可能となり、現金を手にできるのは携帯キャリア決済の現金化くらいしか無くなってしまいます。

キャリア決済枠の締日は月末が一般的であり、たとえ限度額ギリギリまで現金化をしたとしても翌月1日になれば、再び限度額をフルで利用することが可能となります。そのため、いつでも現金化ができるわけです。

この便利さを一度味わってしまうと、少額でもお金が必要になるとすぐにキャリア決済枠での現金化を行ってしまうのです。これが、現金化する人が増えている理由です。




5.現金化がバレるとどうなる?

auかんたん決済での現金化は、利用規約の「5.本サービスの利用の制限、停止等の(31)-⑥」により禁止されています。

もしも、現金化が目的でauかんたん決済を利用したことがバレた場合、今後かんたん決済の利用が制限されるか利用停止になる可能性があります。

特に、「iTunesギフトカード」や「Amazonギフト券」を大量に購入すると、現金化目的と判断される可能性があります。

例えば、iTunesギフトカードを現金化で購入する場合、手続きの途中で購入したiTunesギフトカードを自分で受け取るのではなく現金化専門店してしまうと、auに簡単にバレてしまいます。

なぜなら、現金化専門店に送る場合には業者のメールアドレスを入力する必要があり、auをはじめとする携帯キャリアでは現金目的の利用を避けるため、常に目を光らせているからです。

つまり、現金化専門店のメールアドレスも把握している可能性が高いというわけです。

また、auには常にキャリア決済を利用した人の履歴がデータとして残されているため、不審な利用(受け取りを自分ではなく業者宛てにする等)をするとすぐにマークされることになります。

インターネットが普及した現在、携帯キャリア決済の現金化という便利な方法がネット上で紹介されると、瞬く間にその情報は広がっていき、クレジットカードのショッピング枠を利用した現金化を利用していた人まで乗り換え、あっという間に利用者が増えてしまいました。

携帯会社では利用規約に反した人にはサービスの制限・停止の措置を取りますが、現金化目的の利用者が増えてしまうとそれを監視しきれなくなってしまいます。

こうしたことから、auをはじめとする大手携帯キャリアではオンラインショップでの「iTunesギフトカード」や「Amazonギフト券」の販売を停止させたのです。




6.まとめ

これまでauオンラインショップでの購入が可能であった「iTunesギフトカード」は、auかんたん決済での現金化目的で購入する人が多発したため、オンラインショップでの販売を停止させました。

携帯キャリア決済の現金化は、クレジットカードのショッピング枠での現金化よりも手軽に行えることから、無職の人や低所得の人も利用するようになりあっという間に広がっていきました。

現在、現金化をサポートする専門業者も登場していますが、この方法は携帯会社では認めていないほか、auにバレてしまうとかんたん決済自体を利用できなくなるため、現金化目的に利用は避けるようにしましょう。