カードローンは2社の同時利用でもOKですか?何社まで申し込める?
カードローンは素早くお金を調達できる方法ですが、申し込み過ぎは審査が通らないという話を聞きます。
それって本当なのでしょうか?2社くらいまでなら大丈夫なのでしょうか?
経験者が具体的に教えますので、カードローンのお申し込みをお考えの方はご参考にしてください。
1.2社と契約できる?カードローンの使い方
▼【クレカはできるけど?】
クレジットカードは一人で複数社と契約していることも多く、用途によって使い分けることも珍しくありません。
主婦であれば、自分のお小遣い口座から引き落としされる分と、家計用で分けていることがありますし、個人事業主なら事業用と生活費用で使い分けることもあります。
他にも、公共料金や税金を支払うカードと私用で分けているという人もいます。クレジットカードの使い分けはよくあることですね。
▼【カードローンは?という疑問】
では、カードローンの場合はどうでしょう。クレジットカードとカードローンではそもそも性質が異なりますが、同じ「お金を借りること」に違いはありません。
使い分けたい、もしもの時のために二社以上と契約したい、金利や借り入れの便利さ、スピードで検討したいというニーズはあるはずです。
カードローンにおいて、そのような使い分けは可能なのでしょうか?二社以上との契約はOKなのでしょうか?審査はすんなり通るのでしょうか?
二つ以上のカードローン契約をしたい、検討しているという方のために、審査と申し込みのコツをご紹介します。
2.申し込み可能?審査の注意点は?
▼【審査に通れば問題なし?】
カードローン自体を二社以上を契約することは問題なく可能です。何社までしか申し込みはできませんという決まりはありませんので、申し込みをして審査さえ通過すれば、複数社との契約も可能です。
ただし、現実的に複数社が契約してくれるかどうかは別問題です。
なぜなら、二社目以降は消費者金融であれ、銀行であれ、「審査が厳しくなる傾向がある」「会社側から懸念を抱かれやすい」という特徴があるからです。
つまり、申し込み先が増えるごとに厳しい目で審査されることになりますので、たとえ申し込み自体は可能でも、複数社との契約は難しいということです。
ただし、二社くらいであれば特に問題ないという場合も多いので、事業用と私用で使い分けたい、私用と家庭用で使い分けたいという使い分け自体は、さほど難しいことではないと思います。
例えば、お葬式のためにカードローンでお金を借りたけど、自分用や家庭に関わる支出は分けたいという人もいます。
二社の使い分け自体は審査に通れば問題なく可能なので、あまりにも多い複数社への申し込みでなければ、現実的に可能であるということです。
ただし、中には過去の滞納や契約トラブルを理由に契約を断られることもありますので、使い分け自体は可能だけれどまずは審査!と考えておくことが重要です。
▼【審査が難しくなるって本当?】
必ずしも二社以上の申し込みでカードローンの審査が難しくなるわけではありません。
金融機関によっては「二社くらいなら大丈夫でしょう」という判断を下すところもあるかもしれません。このあたりは、内部審査に人間が関わっている時点で、審査をする者によって多少の差が出てしまいます。
一般論ですが、皆さんがお金を誰かに貸すとして、二人以上の人から借りようとしている人と、自分にだけ「貸して」と申し出をした人、どちらが安心でしょうか?
金額や履歴、人柄にもよりますが、それらに問題がなければ自分にだけ来た人の方が一般的に安心と考えるのではないでしょうか。
なぜかと言うと、二人から借りるより、自分からだけ借りてくれれば、返してもらえる可能性が高くなる。返してもらいないというリスクが低いからです。
金融機関も貸したからには返してもらわなければいけませんので、二社から複数社とカードローンを結ぼうという場合には、やはり「大丈夫かな?」「返してもらえるかな?」「念のために審査はちょっと厳しく見ておこう」という考え方と繋がりやすいと言えます。
▼【複数社は要注意?】
二社くらいであれば、利用可能枠がそう多くはなく、過去に契約トラブルや滞納がなければ、比較的あっさりと審査を通過することがあります。
しかし、これが、三社、四社と契約を増やそうと考えている時は要注意です。
カードローンは審査を通過すると、それぞれの金融機関に枠が用意されますね。枠が100万円だとすれば、100万円までは自由に借りることができます。
それはつまり、枠さえあれば、今は借りていなくても、いずれは借りる可能性があるということです。
二社くらいまでなら、枠が多くなければ「定期預金の金利サービスのために契約しているかもしれない。
まあ、いいでしょう」と、他社と契約があっても審査を通すことも珍しくありませんが、それより多くなると「この人は枠をいっぱいに使ってしまえばうちのカードローンは返済できなくなりそうだな」と金融機関側は審査の際に厳しく、慎重になります。
また、あちこちにカードローンやキャッシングの申し込みをしていると、それだけで「この人は大急ぎでお金が必要なのだろうか?それだけお金に困っているのだろうか?」と、各金融機関側に目を付けられることがありますので、注意が必要です。
分けて使いたいというニーズもあることは確かですが、一社ないしは二社くらいにしぼって使った方が懸命ではないでしょうか。
▼【総量規制も!】
カードローンを二社と契約するとして、全て銀行であれば総量規制の対象外なので問題ありませんが、消費者金融との契約もあると、総量規制に引っ掛かって契約できませんとお断りされることがあります。
総量規制とは、年収の三分の一までしか借り入れできません!という規制です。年収の一定金額までしか借り入れできなくなれば多重債務が減る等、借金で困ることの防止になると考え出された規制です。
この規制は銀行からの借入れは対象外なのですが、消費者金融からの借り入れは対象となります。
過去に滞納やトラブルがなくても、総量規制の関係で審査が通らないことがあります。二社以上に申し込みたい、カードローンを使い分けしたいと考えるのであれば、総量規制も要チェックです。
3.まとめ
カードローンは過去に契約トラブルや滞納がなければ二社と契約しても問題ないでしょう。
カードローンを契約することで定期預金利息やATM手数料のおまけをしてくれる銀行もありますので、そちら目当てで契約することもあるからです。
ただし、二社との契約は問題ありませんが、カードローンの契約が増えればそれだけ後の契約が厳しく審査されることは覚えておきましょう。