「借入」初心者の方は必ずチェック!「借入」の意味を知らないと大変なことに・・
「借入」とは、お金の遣り取りだけではなく、広い意味で考えるとモノを借りること全般を意味します。
しかし、多くの場合では「借入」というと「金融機関からお金を借りること」をイメージしますよね。
キャッシングやカードローン会社からお金を借りる前に、トラブルを防ぐためにも「借入」という専門用語の意味をチェックしておきましょう!
1.借入の方法
ひとことで「借入」と言っても、個人以外の法人(企業)からお金を借りる方法は、大きく分けて3つの方法があります。
①・「銀行や信用金庫から借りる」
②・「消費者金融や銀行カードローンで借りる」
③・「クレジットカード会社から借りる」
一般的な個人での借入は②と③の方法を利用することがほとんどですね!
最近では「クラウドファンディング」などを利用する方法もありますが、きちんと法律的な契約を結んで、お金を借りる「借入」という意味では上記の3つが主な借入方法となります。
2.借入の審査
金融機関からお金の借入をする場合、初回申し込み時に必ず審査があります。
金融機関はお金を貸して利益を上げるのが商売ですから、利息をつけても必ず返してくれる人にしか貸したくはありません。
その為に、貸し出す人の返済能力を審査することが「借入審査」と呼ばれる審査です。
金融機関に借入を申し込むと、その金融機関が加入している「信用情報機関」に問い合わせて過去のデータを照会します。
過去に借入経験があるか?現在借入をしているか?毎月必ず返済をしているか?過去に滞納をしていないか?等のポイントが審査の上で重視されるポイントです。
過去の借入に関して、支払いの滞納や債務処理をした経験、自己破産の記録があると、審査は不利になります。
「信用情報機関」に記録されている履歴はその内容に応じて、5年~10年間記録が残されることになります。
現在、信用情報機関として利用されている機関には、3つの団体があります。
「全国銀行個人情報センター」(KSC)
「全国銀行個人情報センター」は銀行や信用金庫など、主に金融機関が加入している信用情報機関です。
「株式会社シー・アイ・シー」(CIC)
「株式会社シー・アイ・シー」はクレジットカード会社、クレジット販売を行っている業者、消費者金融業者が多く加入している信用情報機関です。
「株式会社日本信用情報機構」(JICC)
「日本信用情報機構」は国内最大級の信用情報機関であり、消費者金融業者の加入数が最も多い団体です。
最近ではキャッシングを取り扱うクレジットカード会社の加入も増えています。「JICC」では個人でも、所定の手続きを行えば自分の信用情報を確認することが可能です。
上記の3つの団体は独自のネットワークで結ばれていて、ひとつの信用情報機関のデータを他の信用情報機関が参照することができます。
その為に、より正確で慎重な審査が行える様になっているというわけです。
3.「総量規制」について
総量規制は2010年に導入された制度で、個人が借入れできる金額は、その人の年収の「3分の1」までという制度です。
「総量規制」の目的は、消費者金融系の業者が個人に対して明らかに返済能力を超えた貸し付けをするケースが増えたからです。
その為に、信用情報機関では他社からの借入データも共有されているのです。
また、総量規制は消費者金融系の業者のみが対象で、銀行や信用金庫には適用されません。その他にも総量規制対象外の借入には以下のものがあります。
・おまとめローン
・不動産担保ローン
・高額医療費・配偶者・事業用などの貸付
まるで消費者金融を狙い撃ちにしたような制度ですが、「過払金返還請求」と重ねて、消費者保護という観点が実際に感じられるような制度となっています。
4.借入の上限額
借入をする時には、今欲しい金額はもちろん、万が一の時の為に上限額に少し余裕を持ちたいと思うものですよね。
借入の上限額は、それぞれの金融機関や商品によって大きく違っています。
「消費者金融系カードローン」の場合、商品説明で最高貸付額が500万円等となっていても、総量規制がある為に借入上限額は申込み者の年収の3分の1までとなります。
総量規制の対象となるのは、現在の残高ではなく「利用限度額」です。
つまり、現在の借入残高が30万円だったとしても、利用限度額が100万円だった場合、既に100万円借入していることになり、他の消費者金融から借入をする時に、その100万円を含めて総量規制の対象となるのです。
5.銀行や信用金庫から借入をする場合
総量規制の対象となるのは消費者金融系の借入なので、銀行や信用金庫での借入には適用されません。
理論的には借入額が年収の3分の1を超えても良いのですが、申し込み時に審査があるので、借入のためには所定の審査に受からなかければなりません。
銀行や信用金庫は貸付だけではなく、多くの預貯金を扱っている為に、貸したお金が回収できないという事態は避けなければなりません。
6.審査基準について
金融機関に借入を申し込むと、各業者は信用情報機関にどんな記録が残っているか?信用情報を照会すると同時に、申込み時に提出した書類に虚偽がないかを確認します。
人は審査に受かりたいと思うと、つい虚偽の内容を記載してしまうことがあります。他社からの借入れ件数や金額を少な目に書いておけば有利になるだろうと思うものです。
しかし信用情報機関のデータを参照すれば、ウソはすぐにバレてしまい、それだけ審査に不利になります。他社からの借入であっても、返済が遅延したり、滞納しているとすぐに分かるのです。
その他にも雇用形態をアルバイトなのに正社員と記載したり、勤続年数を多目に記載したりすると、虚偽の申告をしたとして、借入を拒否される可能性が高くなります。
7.まとめ
各金融機関のPRを見ると、借入はとても手軽で便利、簡単だと感じますよね?
借入をするということは、社会的責任を負うということですので、「借入」の内容をしっかりと理解しておきましょう。