借入金の限度額を増額する方法は?7つの増額審査基準をチェックしよう。
キャッシングやカードローンなど、金融機関からの借入金には「利用限度額」が設定されています。
初回契約時はどん場合でも、「利用限度額」は低く設定されることが多いですが、もう少し増額したい時もありますよね?
借入金の利用限度額を増額するには、どの様な方法があるのでしょうか?
1.業者から増額の案内
金融業者では、定期的に優良な利用者の中から「増額の案内」をする候補者を選び出して増額の案内を出しています。
増額案内は「郵送」もしくは「メール」で送られて来るので、この案内に対して本人が増額を申し込めば所定の審査が行われます。
業者からの案内があった人の場合は、まず審査に落ちることはなく借入金の増額が可能です。
2.自分から申し込んだ場合
借入金の増額は、自分から申し込むこともできます。
電話で総額の申し込みをすると審査が行われますが、業者から案内が来た人に比べて落ちる可能性が高くなります。
3.増額審査にある7つの基準とは?
借入金の増額審査基準は各金融機関によって異なりますが、以下の様な7つのポイントが重要視されます。
「①・利用実績」
金融業者はお金を貸して、その利息を収入としています。借入金をの限度額を増額して貰う為には、定期的に利用しては返済すると言う実績があることが大切なのです。
契約をしてから一定期間利用があり、しかも一度も延滞していないか確認されます。契約をしてすぐだったり、一度も借入れをしていない場合にはまず認められません。
「②・信用情報」
信用情報機関には、キャッシングやカードローンだけではなく、住宅ローンや教育ローン、カーローンに加えて携帯電話の分割払いなど、あらゆる借入金に関する履歴が記録されています。
今まで延滞したことがあるか、他社からの借入金がある場合、何社からいくら借りているのかなどを調べられます。多くの業者から借入れしていて、その金額が収入よりも明らかに多い場合には不利になります。
「③・過去に延滞をしていないか?」
過去に借入金の返済を延滞していたり、誰かに代わり支払って貰っていたり、債務整理を行っていた場合には信用情報機関に記録が残ります。
これを「金融事故」と呼び、5年~10年はいわゆるブラックリストに情報が残るので、借入金の増額は難しくなります。
「④・総量規制をクリアしている」
消費者金融系の場合、総量規制が適用されますので、借入限度額は本人の年収の3分の1までとなります。それ以上の増額を申し込んでも審査には受かりません。
「⑤・他社からの借入件数」
他社からの借入れの件数が複数であったり、契約時よりも増えていると、収入証明書が必要だったり増額が認められないこともあります。
支払いが延滞している場合も不利になる可能性が高くなります。但し、金融業者によって基準が違いますので、一概には言えません。
「⑥・個人情報に変更がある」
個人情報に関しては、契約時に記載した内容に変更がある場合には、審査の対象になります。
原則として住所や勤務先が変わった場合には、すみやかに利用者側から業者に連絡することになっています。それを怠っていて、増額審査の時に明らかになった場合には審査に落ちる可能性があるのです。
さらに、転職後間もない場合や、転職先が他の金融業者だった場合にも不利になります。
生活環境についても、一人暮らしを始めた時や女性が結婚した後は、支出が増えたり収入が減る傾向があるので増額が認められないことも多いのです。
「⑦・借入れの目的」
金融業者によっては、借入金の増額を申し込むと用途を訊かれる場合があります。その時に他社からの借入金の返済に困っていると見なされた場合には認められません。
ウソをついて他の理由を考えても、話のつじつまが合っていない場合には増額を見送られることもあります。
4.増額できる金額は?
借入金の増額審査に受かった場合、いくらくらい借入限度額が増えるのでしょうか?
増額幅は各金融機関によって違いがありますが、一般的に10万円程度の場合が多くなります。もちろん消費者金融系で増額する場合は総量規制の範囲内になります。
5.増額をするデメリットは?
増額審査をすれば、必ず限度額が増えて便利になる訳ではありません。以下の様なデメリットがあることも覚えておきましょう。
▼【かえって限度額が低くなってしまった】
せっかく増額審査を申し込んだのに、他社から借入金が増えていたり、正社員から派遣社員やアルバイトとして転職をしていると、審査後に返って限度額が低くなってしまうケースもあります。増額審査は慎重に申し込みたいものですね。
▼【利用停止になってしまった】
増額審査を申し込んだところ、他社からの借入で延滞をしていたり、総量規制に抵触していたりすると、利用停止になる可能性があります。
また、他社からの借入れ件数が増えていたり、勤務先が変わっているのに電話での在籍確認が取れない場合もその後の借入れがてきなくなる可能性があるのです。
6.まとめ
借入金の利用限度額を増額したいと思ったら、まずは契約してから一定期間、問題なく利用できているかを振り返ってみましょう。
他社からの借入金も含めて順調に借りては返すを繰り返していることが大切です。引越しや転職など環境が変わっている場合には、半年程待って落ち着いてから申し込む様にしましょう。