ローンの審査に落ちる理由は?次の審査を有利にする絶対の対策とは?
2.審査で落とされてしまう主な理由とは?
3.金融事故を起こしていた場合
4.できる限り審査に合格しやすくなる方法は?
5.年収や収入先を変えるのは難しいですが…
6.まとめ
ローンの審査で落ちてしまった場合、そこには必ず落ちた理由があります!
ローンの審査で落ちてしまう理由と、次回の審査で有利になるような対策を考えてみましょう。
1.ローンの審査は色々な要素で判断します!
一言でローンと言っても、住宅ローンから車のローン、各種のショッピングローンなど様々な色々があります。
これらに共通して言えるのは、その金額が高額になるほど審査が厳しくなるということです。
当然ですが、ローンで1,000万円を借りた場合には、その1,000万円に利息を付けて返済しなければいけません。このきちんと返済できるかどうかの判断を行うのが「審査」です。
ローンを組む際の審査では、現在の年収はもちろん、収入先(勤務先)の安定性、家族構成や住居実態についても審査対象となります。
収入や安定性は分かるとしても、家族構成や住居についてまで審査対象になるのは何故かと言えば、家族と同居していれば独身の場合と比べて途中で支払うのをやめて逃げてしまうような可能性は少ないと考えられるからです。
住居実態についても同様で、賃貸物件より持ち家に住んでいる方が同様の可能性が少ない為で、ローンの審査はこのような色々な要素を総合的に判断して行っています。
2.審査で落とされてしまう主な理由とは?
ローンの審査で落とされてしまった時には、以下のいずれかが不足していたことが考えられます。
1つ目は「ローン金額に対しての年収」が少ないと判断された場合で、例えば3,000万円の住宅ローンを30年返済で組むとなると、金利が2%だとしても、毎月約11万円(ボーナス併用ではない場合)を返済し続けないといけません。
年間にするとその額は約130万円で、この金額を返済していくにはそれなりの年収がないと厳しいと言わざるを得ません。
同時に2つ目として、長期に渡るローンともなると、「収入先の安定性」も重要な要素になってきます。
誰もが名前を知っているような有名企業に勤務していたり、公務員の場合は別ですが、勤務先によってはそれが原因となって高額なローンが組めないということも少なくないのです。
次に3つ目として挙げられるのは、「ローンを組む人の年齢」です。
各種ローンでは、あらかじめ申し込み可能な範囲が決められていることも多く、その範囲内であっても、高額で長期に渡るローンになるに連れて高齢なほど審査を通るのが難しいなってしまいます。
また、逆にローンを利用できる下限の年齢に近い場合でも、審査が厳しくなることがあります。その理由は、まだ社会に出て間もない状態では、その勤務先にいつまで勤務しているか分からないからです。
大きなところでは、これらの理由でローンの審査で落とされてしまうことが多いと言えますが、先に挙げた「家族構成」や「住居実態」などの要素も審査結果に絡んできます。
例えば多少年収が物足りない場合でも、家族を持っていて、住居も賃貸ではなくしっかりとした持ち家であれば、そちらがプラスの要素として働くことがあります。
3.金融事故を起こしていた場合
ローンの審査では、必ず「信用情報」というデータを参照します。
「信用情報」には3種類のデータバンクがあり、1つは金融業者系(ノンバンク)の情報で、もう1つは信販系(各種のローン、クレジットカード)、そして、銀行系の3つに分かれています。
「指定信用情報機関」では、現在のローンの利用状況、それぞれ過去5年分の個人情報が参照できるようになっています。
大きなローンの審査になると、この全ての情報を必ず確認します。特に金融業者系の情報に事故記録があった場合、それだけで審査を通るのは難しくなるでしょう。
もちろん他の情報も綺麗なことに越したことはありませんが、金融業者系の情報はかなり厳しくチェックされると考えてください。
ここで言う「事故情報」とは、返済を滞らせた記録のことです。例え1日でも返済日に支払いが行えずに延滞したことがあると、それがしっかりと記録されています。
3ヶ月以上にも及ぶ延滞記録があった場合には、いわゆる「ブラック状態」だと判断されてしまい、まずどのローンの審査も通ることはできません。
これは全ての信用情報に共通して言えることですが、何らかの返済の延滞の記録があった時点でローンの審査に少なからず影響すると考えてください。
金融業者系の情報が何故他と比べて厳しくチェックされるのかと言うと、ローンの種類によってはそのような業者を使ったことがあるというだけで問題視されてしまう場合があるからです。
一度も返済を延滞することなく利用していたとしても、全く利用がない人と比べると、どうしても不利な方向に働くことになってしまいます。
特にこれから大きなローンを組もうと考えている場合には、できればノンバンクの金融業者は利用しないに限るということです。
現在でも延滞中の記録があった場合には、問題外としてその時点でローンの審査を通ることはないでしょう。
申込み時に隠していても、信用情報を見れば必ずそれが分かってしまいます。虚偽の申告は印象まで悪くなってしまうので、絶対に行ってはいけません。
4.できる限り審査に合格しやすくなる方法は?
できるだけ審査に合格しやすくする為には、現在何かしらの「借り入れ」や「ローン残高」がある場合には、申込みの前にそれをすっきり完済してしまうことが重要です!
他社からの借入残高は信用情報によって全て分かってしまうので、全部は無理だとしても、可能な限りその情報を綺麗な状態にしてから申込みを行いましょう。
そして、逆に信用情報が綺麗過ぎるという人も、実はローンの審査では不利になってしまいます。
これはおかしい話だと思われるかも知れませんが、今までにキャッシングや各種のローン行為、更にはクレジットカードも一度も使ったことがないとなると、そのような人が初めて組むローンできちんと返済が行えるか分からないからです。
金融業者の利用は逆にマイナスになることが多いですが、現在ではクレジットカードくらいは持っていて当たり前です。
そこで、ローンの申込みの前に先にクレジットカードを作り、それを使って何度かきちんと支払いを行うと、何も信用情報に利用記録がない場合よりローンに通りやすくなることがあります。
今までに「指定信用情報機関」のデータに残るような借り入れやローン行為を何も行ったことがない人のことを専門用語で”ホワイト”と呼んでいますが、ホワイトの状態より、何らかの利用記録があった方がローンを組む際には信用されるということです。
ただし、延滞をしてしまうと逆効果になってしまうので、ローン審査の為にクレジットカード作る場合には、その支払いには充分に注意してください。
5.年収や収入先を変えるのは難しいですが…
ローンの審査で落とされてしまう原因として、年収といったものはそう簡単に変えることはできません。
しかし、現在の信用情報の状態をできる限り綺麗にしておくことや、ホワイトの状態を解消することは比較的簡単に行うことができます。
大きなローンを組もうと考えている場合ほど、「信用情報」の悪化に関わることはできる限り対策しておきましょう。
過去に任意整理や自己破産などの債務整理を行ったことがあると、それから少なくとも5年はローン行為は行うことができません。
こういった手続きも信用情報に記録されているので、現在では何も借り入れやローン残高がなかったとしても、この記録から審査で落とされてしまうことがあります。
6.まとめ
少しでもローンの審査に合格しやすくする為には、今抱えている「借り入れ」や「ローン」を可能な限り返済しておきましょう。
また、自分がホワイトだと分かっている場合、その対策としてクレジットカードを使うのがとても有効です。
クレジットカードは、高額なローンと比較すると容易に作ることができるので、ホワイトに該当する場合にはこれを試して決して損はありません!