憧れのクレジットカード「ダイナースクラブ」を徹底検証!アメックスとの比較は?
ダイナースクラブと言えば、言わずと知れた高ステータスのクレジット・カードです。
そもそも誰でも入会出来るのか?高い年会費に見合うサービスがあるのか?疑問は尽きないと思います。
そんな魅力のクレジットカード「ダイナースクラブカード」について詳しく解説します!
1.憧れのダイナースクラブカード
ダイナースクラブと聞いて、みなさんはどんなイメージを持ちますか?
高い信用力を表している?格が高い?ステータスが高い?
ダイナースクラブ
カードを使っている方のリアルな体験から、ダイナースクラブの魅力と価値を確認してみましょう。
2.ダイナースクラブの審査基準は?
ダイナースクラブを持つということは、一般的に信用力が高いと考えられていると思います。
ダイナースクラブの公式サイトを見ると、申し込み条件は「年齢27歳以上」としか記載がありません。
ダイナースクラブカードのインターネット申し込みを進めていくと、過去には「カード発行クイック診断」という画面がありました。
「カード発行クイック診断」には、4点の入力が求められていました。(このポイントを確認することで審査傾向が判断できますね♪)
クイック診断には、「年齢」「年収」「直近3ヵ月以内のクレジットカード利用状況」「過去1年以内のクレジットカード支払い遅延」といった点が挙げられていました。
さらに審査の合格基準ついては、いろいろと入力して調べて見ると、結論としては「年齢27歳以上」「年収500万円以上」であれば、発行がOKだと言われています。
過去には年齢30歳以上、勤続年数、役職など、その他の条件も多数あったかと思いますが、最近では入会のハードルが低くなっているという口コミも多くなっています。
こういった審査の厳しさがあったので、過去を振り返ると、社会で自分を大きく見せたい気持ちからダイナースクラブに入会する方も多数いました。
社会的ステータスとは何か?という点において、「信用力が高い」というのは1つの選択肢になりますからね。
社会的信用度としては、霞が関で勤務する国家公務員であったり、一部上場企業の役員というほど分かりやすいものではありません。
メリットを実感することはないかもしれませんが、「あなた」というものを社会に示す一つの手段として、ダイナースクラブカードはそれなりに役に立つと感じます。
例えば、欧米旅行に行くと日本人は特に子供のように見えるので、そんな時にダイナースクラブが出せると立派な社会人だということで、相手も信頼してくれるかもしれません。
実際露骨に態度を変えられるようなことはありませんが、そんなこともあるかもしれませんからね。
3.「入会は日常からの解放」
「入会は日常からの解放」。これはダイナースクラブの宣伝に使われていたキャッチフレーズです。(ちょっと大袈裟かもしれませんが・・。)
ダイナースクラブに入会することで、どんな「日常からの解放」が待っているのでしょうか?
あまりにも沢山の特典があるので、すべてを網羅することはできませんが、ダイナースらしさを感じられる特典をここで見て行きましょう!
▼【 ①・利用金額に一律の制限がない 】
これは地味な特典に映るかもしれませんが、ビジネスで世界を飛び回っている人たちにとっては、旅費や接待費など高額な支出が続くことが多くあります。
ダイナースクラブであれば、どんな時にでも気にせず使えるのでメリットは大きいと思います。また、これこそが信用力の証と言えるポイントですね♪
▼【 ②・カード付帯保険の補償額が大きい 】
海外旅行保険の傷害死亡・後遺障害が、自動付帯で最高5,000万円。ダイナースクラブを利用した旅行をすることでさらに5,000万円が追加され、合計すると1億円。
治療費用は300万円、賠償責任は1億円が補償されます。かなり大きな補償ですね。これはJCBゴールドカードと同じ内容になっています。
▼【③・T&Eカードならではの充実したサービス】
ダイナースクラブは、Travel & Entertainmentを実現するためのカードとして、単純な決済サービスだけでは無い。生活を充実させるサービスを展開しています。
元々がレストランで食事をする(dine)人(er)のために始まったカードなので、ダイナースらしさを最も感じされる部分です。
▼【④・トラベルサービス 】
特筆すべきポイントは、利用できる空港ラウンジの多さでしょう。ダイナースクラブを所有しているだけで、国内外600カ所ものラウンジを無料で利用できます。
通常、ゴールドカードで利用できるラウンジは、込み合っていたり保安検査場の前だったりして、あまりくつろげないことが多いものです。
しかし、ダイナースクラブの空港ラウンジは保安検査上の前後にあったりするで、とても利便性が高くなっています。
この他、パッケージツアーの割引、海外旅行帰国時の手荷物宅配サービスなど、多数の特典が用意されています。
▼【⑤・グルメサービス 】
ダイナースクラブの特典で一番圧巻だと感じるのは、グルメサービスではないでしょうか?
例えば、一見さんお断りの高級料亭をダイナースクラブのコンシェルジュが代わりに予約してくれたりするんです♪
さらに、「エグゼクティブ・ダイニング」というサービスでは、2名以上で特定のコースをいただくと1名分が無料になります。(このサービスを利用したくて入会する方も多いくらいです♪)
その他、ダイナースクラブ会員限定のイベントもとても豪華です。
有名シェフとともに味わう会食や有名レストランでの特別ディナー、一般公開されていない京都の名跡の特別拝観と高級料亭での食事など。
日常生活では経験できないイベントが目白押しになっています。
また毎年恒例になっているフランス レストランウィーク、イタリアン レストランウィークなど。お得なコースが設定されているので、毎年楽しみにしている方が多いんです♪
▼【⑥・ポイントサービスは?】
ダイナースクラブのポイント還元率は、「100円=1ポイント」です。他のクレジットカード比べても、1%の還元率は悪くないですよね?
さらに、ダイナースクラブのポイントには有効期限がないという点も魅力的です!
ダイナースクラブのポイントは、「ダイナースリワードプログラム」で、ダイナースらしさが現れているグルメやワインなど、様々な賞品に交換が可能です。
ポイントアップ加盟店もあるので、旅行やレストランへのお出かけの予定がある場合はチェックしてみるといいですね♪
ANA、デルタ、ユナイテッド、大韓航空の4社のマイルにも「1ポイント=1マイル」で交換可能です。
さらに、ポイントモールでのショッピングにはボーナスポイントも貯まります。
▼【⑦・ダイナースのプラチナカード】
ダイナースクラブのプラチナカードは、「ダイナースクラブ プレミアムカード」と呼ばれています。
「ダイナースクラブ プレミアムカード」は、ある程度ダイナースクラブの利用実績を積むことで、インビテーションを受けることが出来ます。
そこで初めて入会できることから、ダイナースクラブのウェブサイトには基本的な審査、入会するための情報が何も開示されていません。
そこで、プレミアムカードホルダー達が書き込んでいるインターネット上での情報(口コミ)が頼りとなるわけですが・・。
「ダイナースクラブ プレミアムカード」の年会費は130,000円(税別)。元を取れるとか、そういった発想はそれほど意味を成さないような金額です。
プラチナカードを利用している方から会員向けのカタログのようなものを見せていただいたことがありますが、革張りの表紙・非常に分厚い本そのもので、いかにも豪華な感じがしたことを覚えています。
▼【⑧・ダイナースプレミアムの還元率】
ダイナースクラブプレミアムカードの還元率の高さはネットでも話題になっているほどです。
ダイナースクラブプレミアムカードのマイル還元率は2%、つまり100円で2マイルが貯められる計算になります。
確かにすべての買い物がこの還元率であれば素晴らしいですが・・。
JALの場合でしたらショッピングマイル・プレミアムを付けて特約店で買い物をするのと同じ還元率です。
プレミアムカードの年会費を考えるとそれだけでは大きなメリットとは考えられないと思います。
むしろ、ポイントの有効期限がないことのほうが、活用のメリットがあると感じますね♪
・・というのも、自分の旅行の都合に合わせてポイントをマイルに移行できるわけです。通常であれば、マイルには必ず有効期限がありますからね!
マイルを使う目途が立ったときにポイントの移行ができれば、マイルの期限切れというもったいない事態を避けることができます。
貯めたマイルはビジネスクラスの特典航空券に交換すると、非常に高い還元率となるのでお得な使い方だと言えます。
ただし、 ダイナースクラブプレミアムカードはインビテーションが来ないと入会できないので、それなりの収入がある人でないと残念ながら持つことが出来ません。
▼【⑨・使いやすさはどうなの?】
ダイナースクラブの加盟店の少なさは昔からデメリットとして有名です。しかし、最近は解消されて来ているかと思います。
以前であれば、やはり高級なレストランやショップ、ホテルなどで使ってこそ。というイメージがありましたが・・。
ダイナースクラブを日常生活でも活用して欲しい。といった宣伝をだいぶ前から行っているので、スーパーでの数千円の支払いにでも愛用することが出来ます。
そうは言っても、やはり使えないお店が多くあるのは事実です。
実際には、どうしても「VISA」か「Master」との併用が必要になるといった感じです。
▼【⑩・クラブオンラインにログインすると】
もちろん、ダイナースクラブにもオンラインサービスが用意されています。その名前は「クラブ・オンライン」と言います。
利用明細をオンラインで確認できるeステートメント、請求金額や引き落とし結果をメールで案内してくれるアラート・サービス。
世界を飛び回るビジネスマンに有難い、急な出費に最短翌営業日にお金を振り込んでくれるオンライン振込サービスなど。
ベーシックなサービスから、ダイナースらしいサービスまでラインナップされています。
興味深いのは「ダイナースクラブ未加盟店のご要望」。いつも使うあのお店、ダイナースクラブの加盟店だったらいいのに・・。
ダイナースカードホルダーならばそう感じる瞬間もあることでしょう。そんな思いが強くなったら、「クラブ・オンライン」からリクエストしてみましょう。
▼【11・入会するなら入会キャンペーンを要チェック!】
ダイナースクラブへの入会を考えているなら、ぜひともキャンペーンを活用したいところです!
ダイナースクラブの公式サイトをチェックすると、入会後3ヵ月以内にショッピングでダイナースクラブカードを30万円〜100万円以上利用すると・・。
15,000ポイント〜最大60,000ポイントをプレゼント!というキャンペーンが行われています。 (タイミングによって特典が変わりますが、大きく変わることはありません。)
3か月で30万円以上はそれなりの金額ですが、もしそのぐらいの金額をダイナースクラブカードで利用する予定がはっきりしている場合。
4.どこまで活用できるか?
ここまでダイナースクラブの基本的なスペックを見てきましたが・・。
果たしてダイナースクラブの豊富なサービスをどこまで活用できるのでしょうか?
せっかくのサービスも活用できなければ宝の持ち腐れですからね♪
いくらダイナースクラブのステータスが高くて、ちょっとは優越感に浸れると言っても、そのためだけに高い年会費を払い続けるというのも考えものです。
まずはネット上の口コミや満足度をチェックしてみましょう!
▼【ダイナースの一般的な評判は?】
価格.comでダイナースの評価を見てみると・・。
最近のユーザー満足度は2.67。(実はかなち評価が低いんですよね・・。)
評価項目には、「デザイン」「ステータス」「ポイント」「マイル」「ウェブサービス」「優遇サービス」の6項目があります。
ポイントの評価については、何とも言えない結果になっています。
▼【口コミで満足度を見てみよう】
一つ一つのレビューを見ていくと、ネガティブな意見が目につきます。
・ポイントの還元率も悪く、ポイント交換も使いにくい。
・優遇サービスの店舗数が少なく、使用回数に制限もあって使いにくい。
・優遇サービス自体使ってみてお得感はあまり感じない。
・支払いは最終的にそれなりになる。
といった感じです。(うーん。評価と満足度が高いとは言えない感じですね。)
日常使いであれば、年会費が無料で他にいいカードはある。 旅行に多く人であれば、いいのかもしれない。といった意見が多く寄せられています。
ただし、バランスが取れていると感じる意見もあります。元々ダイナースクラブカードと言えば、バブル時代に成功した大人のプレミアムカードといったイメージでした。
しかし、今となっては他のゴールドカードと比べて特に変わったところもありません。
ダイニングも首都圏にいなければ選択肢が非常に少なく地方では使いにくい特典だと言えます。
口コミを沢山チェックしても、「かつてほどのステータスはない」「実際に感じることはない」という意見をよく目にします。
さらに、知名度がアメックスよりも大きく劣ることもあり、知らない人は知らないという点も指摘されています。
その他、システムの不具合、使い勝手の悪さ、電話応対の悪さも指摘されています。
シティグループがダイナースを買収した後のオンライン・サービスはトラブルが多く、ずいぶんサービスがダウンしたなと感じさせるようなものでした。
▼【実際に旅行でダイナースクラブカードを利用した感想】
私の場合はどう感じたのか?自分の体験をご紹介します。
ダイナースクラブカードは「Travel & Entertainment」の素晴らしい特典の数々も利用できてこそ、価値があるというもの。ところがです・・
「空港ラウンジ」
マイルでビジネスクラスを利用するようになってから、すっかり味を占めてしまった私はダイナースカードの所持前からマイラーではあったものの、ますますマイルを活用してビジネスクラス利用者に・・。
そうなると当然、ビジネスクラス・ラウンジを利用しますから、ダイナースのラウンジ・サービスは宝の持ち腐れになります。
それに、海外のラウンジでは同伴者料金が取られるんですよね・・。アルコールも有料なことが多いので、ほとんど使うことはありませんでした。
昨年遂に、JALのグローバル・クラブの会員になったので、エコノミー利用でもサクララウンジを利用できるようになったので、このサービスは残念ながらメリットがなくなりました。
「パッケージツアー割引&トラベルデスク 」
パッケージツアー代金は確かに5%割引になりますが、JALマイラー御用達の「JALパック」はJAL eトラベルプラザでJALカードを使って決済すれば同じく5%引きです。
さらに、e JALポイントや積み立てた旅行券で払いたい場合にも、JAL eトラベルプラザが便利です。
航空券を手配するだけにしても、JALを利用してJALカードで購入すれば特約店のためマイルが2倍になります。
そうなると、残念ながら、トラベルデスクを利用する機会もなかったりするんですよね・・。
5.ダイナース vs アメックス
ステータスカードを検討する時、必ず比較の対象となるのがダイナースとアメックスです。
重視するポイントがどこなのかで、どちらのカードが優れているかの最終結論は変わってくるでしょう。
年会費と受けられるサービスとの関係でお得度重視なのか、ステータスの高さを重視するのか、いろいろ比較するポイントが考えられます。
ここでは、ダイナースクラブカードとアメックスゴールドカードを比較してみましょう。
▼【基本スペックの比較】
年会費はダイナースクラブカードが22,000円(税抜)、アメックスゴールドが29,000円(税抜)なので、ダイナースのほうがお得です。
入会審査は、ダイナースが原則27歳以上、アメックスが原則25歳以上で定職・定収入のある方となっています。
アメックスのほうが年齢からすると入りやすそうですが、あくまでも原則のようで実際の審査では個別に異なる判断がされます。
▼【旅行保険の比較】
保険についても確認してみましょう。
ダイナースは国内旅行・海外旅行ともに死亡・後遺障害の補償金額が1億円。アメックスは国内が5,000万円で海外が1億円となっていて、ダイナースのほうが有利となっています。
注意点として、ダイナース・アメックスは共に自動付帯の補償が5,000万円。
航空券やパッケージ・ツアーなどの代金をそれぞれのクレジットカードで支払った場合に限って、補償金額が1億円になります。この点には注意が必要です。
▼【マイルやラウンジなど旅行関係の比較】
次にマイルやラウンジなど、旅行関係の特典を比較してみましょう。
ダイナースもアメックスも「Travel & Entertainment」カードとして、サービスの充実度を競っています。
まず空港ラウンジですが、ダイナースの場合国内外600か所以上となっており、アメックスは国内14空港、海外2空港となっています。
数の上ではダイナースが圧倒していますが、アメックスの場合は「同伴者1名まで利用無料」となっているところが大きなポイントです。
次にマイルへの交換ですが、どちらも100円につき1ポイント、1ポイント=1マイルで交換が可能です。
交換できる航空会社の数は、ダイナースが4社、アメックスが15社となっています。
ポイントの有効期限はダイナースが無期限。アメックスの場合は原則3年ですが、一定の条件を満たすと無期限になります。
マイレージ交換への参加費用は、ダイナースが6,000円(税抜)でアメックスが3,000円(税抜)(ただし、ANAの場合は5,000円(税抜))となっています。
この点はアメックスの方が有利のように見えますね。
ダイナースは規約の変更で、交換できる航空会社が減ってしまい、全日空、デルタ航空、ユナイテッド航空、大韓航空だけになってしまいました。
しかし、反対にアメックスは交換できる航空会社が増えています。
カタール航空やエティハド航空、エミレーツ航空など。中東の航空会社が追加されて、充実度が増しているように見受けられます。
この他、アメックスのサービスは、海外旅行の際の「自宅ー空港間」のスーツケース1個無料宅配サービス。
「自宅-空港」までの送迎を割安定額料金で利用できるというサービスもかなり魅力的だと思われます。
▼【その他のサービス比較】
ダイナースのグルメ関係のサービスは、他のクレジットカードと比較しても群を抜いて優れています♪
「Diners」=「食事をする人」という名前のカードだけあって、レストラン関係のサービスはダイナースがアメックスを圧倒的に凌駕しているように感じます。
旅よりもグルメ!
という方は間違いなくダイナースのほうがおすすめのカードだと思います。
ちなみに価格.comでのアメックス・ゴールドの満足度は2.40。昔からアメックス・ゴールドのカスタマーセンターではトラブルが続いているようで、大きく評価を下げています。
アメックス・ゴールドの方が、ダイナースよりもポイント評価が劣っています。
うーん、アメックス・ゴールドが優れている点は、デザイン満足度の高さ。眺めるだけで満足というカードホルダーの方も中にはいるでしょうか?
6.まとめ
ダイナースクラブの年会費は通常カードで22,000円(税抜)です。一昔前は15,000円だったので、大幅な値上げが行われた後という感じです。
今後のクレジットカード選びは年会費の元が取れるかどうか?という、部分がステータスカードにも重視されていく気がします。
しかし、これらのカードを持つからには徹底的に使い尽くして、サービスの素晴らしさを感じてみましょう♪