「カードローン」とは?利用上の注意点を解説します!
2・カードローンの利用に躊躇している方へ
3・銀行系カードローンのポイント
4・カードローンとクレジットカードの違い
5・カードローンの審査で重視される点
6・カードローンの返済方法
7・即日融資は可能?
8・収入証明不要のローンは?
9・個人事業主向けのカードローンは?
10・女性向けのローンは?
11・Webで取引が完結するものは?
12・無利息キャッシングとは?
13・まとめ
「カードローンを使ってみたいけど使い方が分からない」や「いまいちカードローンって何なのかが分からない」と思っている方も少なく無いのでは?
ここでは、そんなカードローンの基礎知識についてご紹介します。
1・カードローンとは?
カードローンとは、お金が無いときにお金を借りることができる便利なサービスです。
誰でも借りることができるというわけではなく、申し込みをして審査に通過した方のみが受けられるサービスとなっています。
借り入れが出来る限度額は、申し込んだサービスによって異なりますが、最大で1,000万円まで借り入れすることができる業者もあります。
2・カードローンの利用に躊躇している方へ
カードローンは恥ずかしいと思われがちですが、お金が無いときは割り切って利用してしまいましょう。
ただし、”ご自身の支払える範囲内”でお願いします。もし、返済が滞ってしまえば、様々な場面で不利になってしまいますよ。
もし、利息のことが心配ならば、「無利息期間」を設定している業者はいかがでしょうか?
無利息期間内に返済をすれば、利息は必要ありません。そういった業者を利用してみるのもひとつの手でしょう。
3・銀行系カードローンのポイント
▼【現金の借り入れは銀行系がおすすめ】
銀行が提供しているカードローンの特徴は、「低金利」という事です。例えば、楽天銀行のカードローンであれば、このような金利で借り入れをすることができます。
[カードローンの金利は年1.9%~14.5%]
金利と言うのは、お金を借り入れた時に、謝礼として返済する利息の割合を示したものです。
例えば、100万円を30日間年率10.0%で借り入れたとします。利息の計算式は、「100万円×10.0%÷365日×30日」で求められますので、822円が利息となります。
基本的に、銀行のカードローンで借りた場合、指定の口座に振り込んでくれるか、コンビニのATMなどから引き出すことで借り入れが成立したとみなされます。
現金で受け取れますので、24時間365日お金が無いときにすぐに現金を手に入れることができます。
▼【クレジットカードのキャッシングとは違う】
多くの方が持っているであろうクレジットカードには、お金を借り入れることのできる「キャッシング」という機能が備わっています。
大きな違いは、その性質です。キャッシングは、一時的な金銭の貸し借りで、一括返済が基本となっています。
発行時に審査が行われているため、審査額以上に借りることはできません。そのため、自身のお給料で払えないような額まで借りていたという心配は少ないでしょう。
反対に、カードローンは大きな額を貸し出すことを目的としているため、分割返済が一般的です。もちろん一括返済も可能です。
利用したい場合はあらたに申し込みをして、カードを増やさなければならないため、非常に手間がかかってしまいます。
もし、そんなに大きなお金を借り入れる予定が無いのであれば、クレジットカードに備わっているキャッシング機能で十分なのではないでしょうか。
▼【何と言っても低金利!】
銀行系カードローンの特徴は、先ほどもご紹介したように「低金利」という点です。金利が低ければ低いほど、利息の割合は低くなっていきますので、借金の総額も少なくなっていきます。
最近では、申し込みから審査回答まで最短30分というスピード回答をしてくれる銀行もあります。
「消費者金融からお金を借りるのが怖い」と思ってる方でも銀行系カードローンであれば、上手に活用することができるのではないでしょうか?
ちなみに、銀行系カードローンであれば”総量規制”の対象外となります。総量規制とは、「年収の3分の1以上の借り入れを制限する」というもので、年収が100万円の人は33万円以上の借り入れは出来ません。
しかし、総量規制の対象は、消費者金融または信販会社、それに準ずるものとなっており、銀行は含まれていません。
よって、銀行でお金を借りる場合、総量規制を気にせずに借りることができるというわけです。
ただし、借入金がある場合、銀行での審査も厳しくなる傾向にあります。その点だけは注意しておいてください。
4・カードローンとクレジットカードの違い
▼【性質が違う】
カードローンとクレジットカードは全く別物です。カードと言う分類では同類ですが、性質が異なります。まず、カードローンのカードでショッピングは出来ません。
なぜなら、ショッピング用の情報が登録されていないためです。
カードローンのカードは、お金を借りるためだけのものですので、クレジットカードとしての活用は出来ません。
次に、クレジットカードですが、カードの契約内容によっては、カードローンと同様の機能を有している場合があります。
クレジットカードは、基本的にショッピング枠しかつかないのですが、キャッシング枠が付与されている場合、キャッシング枠を使ってお金を借り入れることができます。
限度額は小さく、カードローンの額には到底及びませんが、ちょっとしたお金を借り入れるのであれば、キャッシングでお金を借り入れてみるのも良いでしょう。
ただし、一括返済が基本となっており、キャッシング枠が付帯していない場合は、利用できませんので注意してください。
▼【カードローン一体型クレジットカードも】
アコムが発行している「ACマスターカード」は、カードローンとクレジットカードが一体になったカードです。このカードは、すべて自動的にリボ払いになるカードです。ちょっと仕様が複雑になっていますが、簡単にご紹介します。
まず、ACマスターカードは、ショッピング枠とカードローン枠が一体になったクレジットカードです。
例えば、審査の結果、ショッピング枠が30万、カードローン枠が50万円だったとします。この場合、このACマスターカードの利用限度額は金額が高い方の50万円となります。
この50万円をどういう風に組み合わせて使っても構いません。
クレジットカードで利用した場合、毎月20日までに利用した分を翌月6日までに支払えば、リボ払い手数料はかかりません。
翌月6日を過ぎてしまうと、所定の手数料がかかってしまいますので注意してください。
ACマスターカードにかかる年会費は無料です。最短で即時発行と大変便利なカードですが、リボ払いという事を忘れないでください。
また、利用明細書が郵送されてきません。うっかり支払うのを忘れていたとなると、大変なことになりますので、きちんと確認しておいてください。
5・カードローンの審査で重視される点
例えば、三菱東京UFJ銀行が提供している「バンクイック」というサービスでは、申し込み条件に次の条件が記載されています。
年齢が満20歳以上65歳未満の国内に居住する個人のお客さま。 原則安定した収入があるお客さま。 保証会社(アコム(株))の保証を受けられるお客さま。
まず、年齢ですが、満20歳以上65歳未満の方は申し込みをすることができます。
20歳以下、65歳以上の方は、申込することができません。はじめの段階で、対象年齢かどうかを見て審査を開始します。
次に、安定した収入があるかどうかを見極めます。カードローン業者も慈善事業としてお金を貸し出しているのではなく、ビジネスとして運用しているため、お金が返ってこなければ損失を計上することになります。
そのため、きちんと働いているかどうかを見るために、「安定した収入があるかどうか」を見ているというわけです。
ちなみに、バンクイックでは、アルバイトやパートをしていれば「安定した収入」とみなされますので、学生や主婦の方も利用可能です。
最後に、保証人です。もしも、延滞などでお金が返済されなかった時、保証人がお金を立て替えて支払わなければなりません。
バンクイックの場合、アコムと提携しているため、アコムの審査に通過しなければ、お金を借り入れることができないというわけです。
以上、3点が審査で重視される内容です。この3つさえクリアしてしまえば、ほとんどの確率で、カードローンの申し込みは可決されます。
過去に、延滞や破産等をしていなければの話です。もし、延滞や破産等をしている場合、3つの条件をクリアしていても借りることができない事もあります。
6・カードローンの返済方法
▼【事業者によって異なる】
カードローンの返済方法ですが、業者によって異なります。例えば、三井住友銀行カードローンであれば、
・コンビニや三井住友銀行ATM
・振込
・口座振替
の3つから選ぶことができます。コンビニや三井住友銀行ATMから返済をすることができるため、時間が無い方でもちょっとした時間で返済を行うことができます。
また、振込での返済に対応していますし、口座を登録しているのであれば、自動的に約定金額を引き落としてくれますので、返し忘れという事がありません。
みずほ銀行の場合、”自動引き落としのみ”となっています。みずほ銀行の返済用普通預金口座から約定返済額が引き落とされますので、返し忘れはないでしょう。
常に預金口座の中には現金を入れておく習慣作りをしておけば問題ありません。
今回ご紹介した2つのカードローン以外にも基本的に、コンビニエンスストアに設置してあるATMから返済を行うことができます。
カードをいれて、返済をタッチすることで返済画面に切り替わりますので、返済金額を入れて現金を投入すれば返済が完了したことになります。
これを、借入残高が0円になるまで続けていきます。各業者によって、約定返済日や約定返済額が異なってきますので、注意してください。
▼【返済シミュレーションをしよう】
毎月いくらぐらい返していけば、どのくらいで返し終わるかというシミュレーションができたら便利ですよね。
例えば、みずほ銀行が提供しているシミュレーションでは、返済期間・返済回数・返済金額の3種類から選んでシミュレーションが可能です。
ただし、みずほ銀行が提供しているカードローンのみが対象となっているため、他社の商品ではシミュレーションは可能ですが、若干の誤差が生じてしまう恐れがあります。
現在では、多くの業者が返済シミュレーションをホームページに掲載しています。
そのため、カードローンの契約を行う前に、シミュレーションをしておけば後々、「こういうはずじゃなかったのに」などの後悔に苛まれる心配は少なくなるのではないでしょうか。
もし、見つけられないという場合は、インターネットで「○○(業者名) 返済シミュレーション」と入力すれば、ほとんどの確率で出てきます。ぜひ試してみてください。
7・即日融資は可能?
カードローンの即日融資ですが、「条件次第で可能」と言ったところでしょうか。なぜ、断言できないのかと言うと、業者によって判断基準が異なるためです。
即日融資をするにしても、銀行のシステムが動いていない時間帯であれば、振込は出来ませんし、カードローン用のカードを発行するにも、即日では届きません。
例えば、無人契約機を設置している業者であれば、インターネットで申し込みをして、即時審査に合格したのであれば、無人契約機でカードを発行して即日融資してもらうこともできなくはありません。
また、キャッシュカードにカードローン機能を付帯させるのであれば、そのまま借り入れができますので、即日融資という形になります。
つまり、申し込みをしたカードローン業者によって判断基準が異なり、即日融資をしてくれるところもあれば、してくれないところもあるという事です。
急いでいる場合は、その業者のカスタマーセンターに、急いでいる旨を伝えると審査を速めてくれることもあるようです。
もし、急ぎでお金が必要という事であれば、そういった方法を試してみるのも良いでしょう。
8・収入証明不要のローンは?
収入証明とは、自身の収入を証明するものです。主に、源泉徴収評や確定申告書、給与明細等があります。
源泉徴収票であれば、スムーズに手続きが進みますが、給与明細の場合、2ヶ月~3ヶ月分または、2ヶ月~3ヶ月分の給与明細と賞与明細を求められる場合があります。
なぜ、収入証明が必要なのかと言うと、高額なお金を借りる際に、きちんと返してくれるかどうかを見るためです。
少ないお金であれば、収入証明を不要としている業者もあります。判断は、各業者によって異なっていますが、日本貸金業協会では、次のように呼びかけています。
貸金業法により、ローン・キャッシング※1のお借入れ総額が年収の3分の1までに制限されました。
また貸金業者は、法律により、1社のご利用限度額が50万円を超える場合、または複数の貸金業者からの借入額の合計が100万円を超える場合、収入証明書の取得が義務付けられました。
つまり、50万円を超える場合、複数の業者からの借り入れ額が100万円を超える場合は提出しなければならないというわけです。
少々複雑ですが、貸金業者から指示があると思いますので、その指示に従って、提出を求められたら、提出するようにしてください。
9・個人事業主向けのカードローンは?
銀行系カードローンで事業用の資金を借り入れすることは、基本的に出来ません。商品説明を見ていただけると分かるのですが、「事業用資金は利用不可」と記載されています。
この場合、事業用資金として運用した場合、契約違反となりますので発覚次第、即時返金しなければなりません。
しかし、消費者金融が行っているカードローンの場合、事業用資金が不可のところと可のところがあります。そこは、各業者によって判断が異なりますので、分からなければ問い合わせてみてください。
しかし、おススメしたいのは、個人事業主向けカードローンです。実は、そういう商品がすでに出回っており、条件さえ満たせば借りることができます。
例えば、オリックス・クレジットカード株式会社が提供している「ORIX CLUB CARD」は、ビジネスローンで、個人事業主の方でも借りることができます。
実質年率は、6.0%~17.8%、借り入れ限度額は500万円となっており、最短60分で審査回答してもらえるため、即日融資してもらうこともできます。契約金額は、コース制となっており、100万円単位で分かれています。(50万円コースもあり)
申し込み条件は、20歳~69歳までの方で、以下のいずれかに該当する方が、お申し込みいただけます。
・業歴1年以上の個人事業主の方。
・法人格を有する事業の代表者の方(例:○○株式会社、△△有限会社を経営する方)。
となっていますので、個人事業主の方でも1年以上経営しているのであれば、借り入れをすることができます。
また、気になるのが総量規制ですよね。ORIXは次のように回答しています。
以下の要件を全て満たす場合、総量規制の対象外(例外貸付)となります。
(1) お申し込みいただいたお客様(個人)の直近の確定申告書のご提出。
(2) お申し込みいただいたお客様(個人)の事業計画、収支計画および資金計画のご提出。
(3) お客様(個人)の事業計画、収支計画および資金計画に照らし、お客様(個人)の返済能力を超えない範囲でのお借入れ。
この条件を満たすことができるのであれば、総量規制の対象外になりますので、ぜひ個人事業主向けのカードローンを申し込んでみてはいかがでしょうか。
10・女性向けのローンは?
カードローンは、女性は中々使いづらいをいうイメージを持たれやすいですよね。そして、使いたいけど使っている所を見られたくないと思う女性の方も少なく無いでしょう。
実は、そんな女性のために「レディースローン」というものが存在します。
例えば、アイフルのレディースローン「SuLaLi」では、嬉しい特典を受けることができます。
・限度額10万円
・専用ダイヤル
・専用のカード
・連絡は原則SMS
・来店不要
などの特典を受けられます。限度額10万円であれば、借りすぎないため、借金の返済に追われてしまうという事は少なくなるでしょう。
専用ダイヤルには、女性オペレーターが担当しますので、同性同士の方が落ち着くため、より深い相談をすることができるのではないかと期待されています。
他にも、カードローンとはばれないような限定デザインのカードや、連絡はSMSで行くため、友人にバレにくいなどのサービスを受けられます。
ただし、レディースローンだからと言って、通常のカードローンと審査基準は変わりません。審査基準に関しての優遇はありませんので、その点は注意してください。
他にも、アイフルなどの消費者金融でレディースローンを展開しています。ご自身に合ったローンを選ぶようにすると良いでしょう。
11・Webで取引が完結するものは?
Web完結とは、カードローンの申し込みをすべてインターネット上で完結させてしまう手続きの事です。
カードローンをWebで完結させるには、Web完結に対応している業者で申し込みをすることが必要です。
例えば、プロミスのWeb完結サービスであれば、郵送物が無く、カードレスで取引を行うことができるため、大変スムーズにお金を借りることができます。
また、借りる場合、様々な金融機関の口座に振り込みを行ってくれるため、わざわざ指定口座を開設する必要はありません。
※対象金融機関は200行以上あります
。
借り入れをしたい場合は、プロミスの会員サービスで融資申請をするだけですぐに借り入れをすることができます。
もちろん、「やっぱりカードがほしい」となった場合でも、申し出ることでカードを発行する方法を教えてくれます。
カスタマーセンターに問い合わせてみると良いでしょう。また、プロミスであれば、インターネット上でカードローンの返済を行うことができます。この場合、次の銀行の口座を持っている必要があります。
・三井住友銀行
・三菱東京UFJ銀行
・ジャパンネット銀行
・みずほ銀行
・楽天銀行
この5つの銀行のうち、どれか1つでも口座を持っていれば、ネットで簡単に返済を行うことができます。
▼【Web完結をするメリット】
Web完結するメリットは、
・人に合わなくて済む
・面倒な書類提出が無い
・郵送物が無いため、家族にばれたりしない
などです。2番目の面倒な書類提出ですが、本人確認書類は必須ですので、運転免許証や健康保険証の準備をしておいてください。
収入証明は、借り入れをする額によって異なりますので、一概に「必ず必要」とは言い切れません。3つ目の郵送物ですが、Web完結してしまえば、基本的に郵送物はありません。
ただし、カードローン用のカードを発行しており、郵送を選択している場合は、郵送されてきます。
また、業者によってはWeb完結したのにも関わらず、郵送物を送ってくる業者も存在します。きちんと、確認をしてから申し込みをするようにしてください。
12・無利息キャッシングとは?
カードローンの業者によって、”初回の人”に限り、30日間などの無利息期間を定めていることがあります。無利息期間と言うのは、その名の通り、利息がかからない期間ですので、大変お得です。
例えば、100万円を年率10%で2ヶ月借りていて1ヶ月が無利息期間だった場合、利息は「100万×年率10%÷12ヶ月×1ヶ月」で求めることができます。
この場合、約8400円が利息としてかかります。通常であれば、約17000円ですが、1ヶ月分の利息で借りることができますのでお得ですよね。
無利息期間の適用等は、業者の判断にゆだねられています。
公式ホームページなどに、「初めての人限定!30日間利息無料」などと書いてれば、無利息期間を実施しているという事ですので、そういう業者で体験してみると良いでしょう。
無利息期間経過後は、通常の利息がかかります。無利息期間中に借りたから利息がかからないと言うわけではありませんので、注意してください。
13・まとめ
カードローンは非常に便利なサービスです。しかし、便利さゆえにどんどん使ってしまい、破産に追い込まれてしまう人がいるというのも、少なからずとも事実です。
利用するのは問題ありませんが、利用は計画的に、また、使いすぎないよう十分に注意することも必要です。
カードローンは、お金が無いときの強い味方です。女性の方でも安心して使えるようレディースローンというものもありますので、カードローンに抵抗があった方でも、一度使ってみてはいかがでしょうか。