ちょっと難しい?「ファイナンス」の意味を少しだけ知っておこう♪
「ファイナンス」は、資金や財政、金融という意味の言葉です。
一般的な会話の中では「ファイナンス=お金の流れの管理」という意味で使用されることがほとんどですね。
「ファイナンス」という言葉には、どういう意味が含まれているのでしょうか?
1.「ファイナンス」の意味は?
「ファイナンス」には、「資金や財源」「財政・財務」「金融・資金調達」という3つの意味があります。
この中でも特に「金融や資金調達」という意味で「ファイナンス」という言葉が使われることが多く、企業価値を高めるための意思決定をサポートする時に使われる言葉になります。
経営者が行う意思決定には
・「投資」に関する意思決定
・「資金調達」に関する意思決定
・「分配」に関する意思決定
このような3つの意思決定があります。
「投資」に関する意思決定というのは、その事業にお金をつぎ込むべきかどうか、その事業がお金をつぎ込むに値するかどうかを判断するのに役立ちます。
「資金調達」に関する意思決定というのは、どこからどのように投資のための資金を調達してくるのかを判断することになります。
銀行からの借り入れか社債を発行する。株式を発行する。などの資金調達が企業の価値を高める上で適切な方法かどうか?判断するのに役立つことになります。
「分配」に関する意思決定は、投資家に対して資金提供の見返りを、どのような形で還元するべきかなどの判断に役立つものです。
2.ファイナンシャルプランナーとは?
「ファイナンシャルプランナー」は、税金や投資、不動産、教育、相続、住宅ローンなどありとあらゆるお金のエキスパートのことで、資格を取得することでさまざまな可能性を広げることができます。
ファイナンシャルプランナーは日々の生活から将来まで、生涯にわたって考えたりお金についての疑問を解決することができますが、中でもビジネスシーンで大いに活用することができます。
銀行や証券、保険などの金融業界や物件仲介業、住宅メーカーなどの不動産業界では、ファイナンシャルプランナーの知識が多いに役立ちますし、社内登用でのアピール材料にもできます。
ファイナンシャルプランナーが扱う分野というのは、金融や経済、税法と深く関わりがありますから、常に世界情勢や市場の状況などを把握しておく必要があります。
3.投資の基本
低金利時代では、預金によってつく利息はごくわずかな利率にしかなりませんから、資産を運用するためには積極的に投資を行う必要があります。
銀行に現金を預けるというのは、安全だと思われがちですが、将来インフレになった場合には、資金は実質的に目減りしてしまいますから、資金を増やすためには自分にあった投資方法を身につけることが大切です。
初めて投資を行うという場合、大きな資金が必要になるのではないか?大損する可能性があるのではないか?と不安に思っている人も多いかもしれません。
しかし、数千円程度の少額から始められる「投資信託」もありますし、投資はリッスクヘッジさえ行えば、資金がゼロになることもありませんから初歩的な知識さえもっていれば、安全にスタートすることができます。
4.投資商品の種類
投資と一言でいっても、預金や株式投資、投資信託、FXなどそれぞれに特徴があり、メリットやデメリットがあります。
銀行に預けた預金は、銀行によって資金が運用され債権などの金融商品に投資されたり、企業の設備投資に貸し出されたりしています。利率は低いですが原則として元本保証となっていますから、リスクは低いといえます。
「株式投資」は成長する企業に投資をして、その利益の一部を還元してもらうというもので、元本保証はありませんが急騰すれば利益も大きいというメリットがあります。
「投資信託」は、投資のプロに資金運用を任せるという方法で、リスクが軽減される反面リターンも少ないというデメリットがあります。FXは外国為替の動きに投資を行うという方法で、元本保証はありません。
5.ファイナンスを理解するには
「ファイナンス」を理解するためには、企業や事業の価値を最大化するためには、どうすればよいか?
理論的に考えて、企業の過去や現在の状況を正しく把握する力を身につけることが必要です。
企業は自社の企業の価値を向上させるために、さまざまな事業を行っていきますが、事業を行う際には「資本コスト」を知ることが重要です。
さらに「WACC」は加重平均資金コストともいわれ、負債コストと株式資本コストを加重平均したものを意味します。
このように債権者と株主の求める期待値を、加重平均することで資金調達をするための資本コストを計算することができます。
「資本コスト」や「WACC」を理解することで、ファイナンスの多くのツールを使いこなすことができるようになります。
ファイナンスと会計との違いは、ファイナンスはキャッシュを扱うのに対して、会計は利益を扱うという点があげられます。会計上利益が計上されたからといって、必ずしもすぐに現金が企業に入るとは限りません。
利益がでていても会社にキャッシュがなくて倒産してしまう黒字倒産という現象も起こりますから、企業では会計上の利益と実際に企業にあるキャッシュは異なると考えた方がよいでしょう。
6.まとめ
「ファイナンス」を理解するということは、企業価値の最大化をはかるための意思決定に必要なことです。
企業の将来を見据えた上でファイナンスの意味を理解しておきましょう。